虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

2023年度1学期振り返り―なんだかんだ楽しいOSAKA LIFE

言うは易く行うは難し、な1学期であった。

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明日から働く新しい勤務校はそこで働く先生が「管理職以外はホワイト」と自信を持って薦めるような恵まれた環境だ。だからこそ環境に甘えることなく、しっかりと力を蓄えたい。

 

ここでの「力」とは以下の三点である。

①授業の構想・実践・省察(記述)力

②①を下支えする豊富な知識を得ようとする力

③附属校の激務に耐えうる体力

 

①について、今までは直観に頼る部分が大きかった。省察についても数少ない記録を頼りに苦しみながら書いていた。今年度の「現代の国語」や「古典探究」は構想・実践の段階からしっかりと記録を取り、より精緻な省察ができるようにする。

できていない、環境に甘えていてできていないよ・・・。

ほぼ毎日定時で退勤できていたのに帰ったらすぐ横になっていて、授業も何とか回したって感じだし。座学最低1時間も夏までに10キロ減も何一つ達成できていないよ!!

期末試験後にこの本を通勤で読み切ったくらいしか誇れない。ただ、おもろい本だから読み切るのは当たり前だ。誇れない。

このブログの特徴は雄弁・不実行である。情けない。

 

 ただ大阪での生活は予想以上に楽しかった。草野球やジム通いを始めたことは既に書いた通りだが、あらゆる要素がいい意味で予想を裏切っている。

 

 何よりテレビが面白い。イギリスにいるころはテレビをほとんど見ていなかった。

 大阪ということもあって高頻度で阪神戦がテレビ中継されているのは、阪神ファンとしてこんなにうれしいことはない。バラエティーもドラマも面白い。

なお、読書だけが必要なわけではありません。映画やドラマ、演劇やミュージカル、落語や狂言など、様々な表現方法と世界がありますから、言語的な言葉だけではなく、非言語的表現をも言葉として捉えていくと、ことばの概念を広く捉えることができると思います。(『国語の授業の作り方:はじめての授業マニュアル』105-106頁)

と古田先生も仰っている。バランスが大事だが、利用できる言語資源は利用しないと。

 

 勤務校の先生方とノミニケーションする機会も増えた。折に触れて授業見学を依頼し刺激を受けている。正式な形でなく、管理職や同僚がふらっと見に来ることがある。また、勤務校は割と外部の方が頻繁に来るので、授業を見られる可能性も高い。

 国立大附属の教員は授業を見られてなんぼなところはあるので、

見られることに慣れる・日々見られてもいい授業をする

を2学期の目標にしたい。なお、1学期は保護者会前の授業見学にあたり、自分でも驚くほどガチガチに緊張した。

 現時点で2学期の授業も大まかに計画している。現代の国語ではディベート、古典探究では日本古典紹介映像制作に挑戦する。

 

 呑みの機会が増えることは有難いが、悲しいかな、当然ダイエットとは相容れないものだ。土日に飲んで月曜行ったジムでしっかりと増量しているのが分かった。予想以上にしっかり太る。

「10キロ痩せる」などと大それたことは言わないが、2学期始動時の健康診断で、雇用前診断よりしっかり痩せていると感じられる体重になるよう、ジム通いと食事管理に励みたい。

 大阪にいるからこそ、と甲子園に行ったり、ガンバ大阪の試合を観戦したり、USJに行ったりと休日をエンジョイできたのも個人的によかった。仕事に全力も良いが、遊びに全力の姿勢は失わずにいたい。

【祝200記事、40000アクセス越え】過去記事をざっくり振り返り、今後の目標をざっくり立てる

 私が私淑しているとある先生が、ブログは自分のための備忘録だとおっしゃっていた。全くその通りでブログを書くために過去記事を参照するたびに自分の言葉が他人の言葉のように感じられる。外化しているからか驚くほどに忘れているのだ。

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学生の時に比べれば明らかに投稿頻度が落ちているが、ライフステージをともに歩んでいることがうかがえる。

 初投稿は6年前、学部4年生の世界教師デーだ。

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このブログは、主に教育についての持論や読んだ本の感想、それ以外には日々の記録を書く場として使っていきたい。

わずかでも読まれる可能性があればこそ、書くことを習慣化することが出来るだろう。

 

 書くことは習慣になっていない。毎日投稿することはないにせよ、折に触れて学びを残すことはやっていきたい。何故ならこのブログでもたびたび宣言しているように単著刊行という野望があるからだ。上に挙げた10000アクセスを機に書いた記事で以下のようなことを書いている。

 

勿論古田先生は本を書くことを目的に実践していたわけではない。日頃の思索や授業実践の積み重ねが機会を得て書籍の形となり、国語教師の暗黙知言語化という偉業を達成されたのだ。

 教育実習を経て「このままではいけない!」と本を読むようになり、様々な本を読むにつれて単著を刊行するということの凄さに思い至るようになった。

 今の自分にはまだ語れる言葉やものがない。それでも書くことや考えることを止めずに機を待てば、何かのきっかけで手に取った読者が何らかの思索や行動をする契機となる本を書くことができるのではないだろうか。形にすること、世に問うことの出来る国語教師を目指したい。単に足りない頭での独断を書き散らすだけではなく、優れた著作の言葉を豊富に引用して読者を名著へと誘う…そんな本を書くが出来ればと思うのである。

 

結構良いこと書くなぁ、自分。

なお、このような野望を抱いたきっかけは古田先生のこの本だ。

この夏読みなおそうと職場から持ち帰った。移動中の電車で3・4章を読んだ。その中でこの一節に出合い直した。

 

教師たちにもっと「知識人」化してもらうための養成や支援のあり方が必要である。(107頁)

 

この点に関しては

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等の記事で少し触れている。私の考えではあるが、独自のものではなく古田先生や今まであってきた先生方に大きな影響を受けている。

また読書会やりたいなぁ。

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東京、京都ときて広島開催も良いが、私の新たなホームタウン大阪にお招きして美味しいものを振舞いたい。

 さて、単著刊行と同じくらい、もしくはそれ以上に語る野望に母校で教員をやることがある。実は今年その公募が出るかもしれなかったが、少なくとももう1年現在の勤務校で働く決断をしていた。

 そろそろ公募が出るかなーと母校のサイトをのぞいたら、英語科専任教諭の公募は出ていた。出すとしたら同じタイミングだろうと思われるので、来年度に向けた国語科専任教諭の公募はないのかもしれない。

 

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 また、このブログでたびたび取り上げているのは、専業となったことでますます多くの作品を手掛け、ご結婚もされた書評家・文筆家の三宅香帆さんだ。

「三宅香帆」で過去記事検索すると大量に出てくる。

 

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我ながら愛がすごい。重い。

ややガチ恋の気はあったが、今も応援の熱量は変わらず、この8月も以下のサイン会と対談に参加する。

紀伊國屋書店 梅田本店さんはTwitterを使っています: 「📚📚#三宅香帆 さんサイン会📚📚 対象本:『#人生を狂わす名著50』 他著書2点 日時:8月11日(金・祝) 14時~15時30分 受付方法他、詳細は後日発表致します。 お見逃しなく、乞うご期待くださいませ✨✨ #ライツ社 #関西の出版社合同フェア」 / X

〈トークイベント〉三宅香帆×谷川嘉浩の文章術 | 京都市立芸術大学 (kcua.ac.jp)

三宅さんが京都に越したという情報が出た時は、

「え?これ私が大阪に行くの運命では!?」

と思ったものだ。関西でガンガンイベントやってほしい。供給、お願いします。

 

上記を踏まえて、

 

単著刊行

母校で教員やる

三宅さんと何らかの形で一緒に仕事する

 

を今後の目標として掲げたい。

達成のためにこれまで以上に本を読み、ブログを書かねばならぬことはまぁ明白だ。

 

 

 

 

 

2023年皐月振り返り―どうする?どうなる?私の進路

 校務分掌ベースで学年に所属せず生徒と接するのが基本的に授業だけという環境になった。2か月が過ぎ徐々にいじると面白い?キャラであることがバレはじめ、生徒とのコミュニケーションが増えてきた。

 思えば前の学校は本当に生徒との距離が近すぎた。弁えている生徒相手ならばお互いに心地よく過ごせるからよいが、もともと生徒が好きで教員をやっているわけではなく、母校で働きたいからと教員という道を選んだだけの人間なのだ。

 そんな割と一直線に進んできた母校教員への道に少し迷いが生じ始めている。


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 今の環境でもう少し力を伸ばしたいと思いはじめたのだ。母校にはそれからでも十分間に合う、のだろうか。

 かねてより興味を持っていた(以下の記事群を参照)IBの仕事をしており、国語科及び学校の方針で仙台で開催されるワークショップに派遣されることになっていた。主任にエレベーターで「来年はIB科目よろしく!」と言われたのこういう事情だったんかいと後から理解したのだった。

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 学校から費用を出してもらってワークショップを受けておいて、じゃ母校に行きまーすというのはあまりにも不義理だろう。いや、受けたところでお呼びでないということも十分に考えられるのだが。

 3・4年の担任だった元副校長も専任の国語科の教員が辞める→専任国語科の教員を募集という単純な流れではないと釘を刺された。近頃京都やお初天神出雲大社で引いているおみくじ系も毎回夢に関する項目がすぐではないが叶うみたいなので不安なのだが、思い切って今年公募が出ても見送るのが吉なのかも。いっそ今年募集が出ないと分かれば楽なのだが。

 母校(大学)は今のところ専任の教員が退職→専任のポスト自体が消滅という謎の状況が2回連続で起きている。(今日気になって調べて発覚した。)他専修の専任教員数とのバランスが悪すぎてひいた。いくら国立大学だからって専任教員が5人って。愛する母校埼玉大学さん、国語専修にもっと予算を・・・。もしや国立大学附属も例外ではないのか・・・。

国立大学教育学部は教員工場ではない。

国立大学教育学部出身者としてこれだけは言っておきたい。

 

表題の通り、

国立大学教育学部は教員工場ではない

と。大学時代から一貫した思想である。

きっかけのツイート群

 私の代が特殊なだけかもしれないが、38人いた同期の中で教員になったと私が把握している(今は辞めている可能性もあるが)のは自分を含めて19人。約半数である。それ以外の進路としては公務員、企業勤務、そして牧師と僧侶を輩出している。

同じ代の親友は教育実習ののちに子どもは好きだけれど、この「好き」は教員としての「好き」ではないと語り、紆余曲折の末に裁判所事務官の道を選んだ。

 一概には言えないが、国立大学教育学部に合格する能力を持つ人々は進路を主体的に選択することができ、かつ希望する進路を実現するだけの能力を学部時代に培うことができる。

 つまり、国立大学教育学部を卒業して教員にならないというのは、教員という道からの逃亡などではなく、高い能力と主体性の産物である。

 であるならば、今、日本および文部科学省地方自治体や私立学校がすべきことは、教員採用試験の前倒しによる囲い込みなどではなく、優秀な国立大学教育学部出身者が教員という道を選択したくなるような環境づくりであることは明白だ。

 

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4年前にも上記のような戯言を吐いている。

 教員のなり手がいないから門戸を広げて…という考え方についても、教員の多様性という観点からは賛成だが、国立大学教育学部教職大学院といったいわゆる即効性の対処を期待する流れについては慎重になってほしいものだ。

 

 

2023年卯月振り返り―新しいことを始めるにはエネルギーがいる

 3年勤めた学校を卒業し、関西に活動拠点を移した。

 新たな勤務校での定時出勤・退社できる、きわめて規則的な生活に困惑気味で、仕事が多いわけでもないのに、帰宅後バタンキューしてしまう。同僚はめちゃくちゃフレンドリーでコミュニケーションが楽しいのだが、いかんせん数が多いので歓迎会とかもなく。

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上記の記事でこの一年付けたい力として以下の3つを挙げた。

 

①授業の構想・実践・省察(記述)力

②①を下支えする豊富な知識を得ようとする力

③附属校の激務に耐えうる体力

これについてジム通いと草野球を始めた以外に進展はなく、単元についての構想はあるものの、なんとなく進めてしまっている現状を反省している次第。

 

ジム通いで得た知見

・筋肉量60キロオーバーだが体幹インナーマッスル弱め。

・タンパク質は摂り難く、脂質はカロリー高し(同量のタンパク質・糖質の倍)

・体水分量を減らすためには水を飲むべし。(純粋な水を2リットル)

・腰痛を治すには周りの筋肉を鍛えるべし。

・最近のプロテインはめちゃくちゃうまい

 

今週のお題「何して遊ぶ?」

 このお題の指すGWは少し研究に重きを置く。草野球・ジム通いは継続しつつ、BBQという個人的な楽しみはあるが、帰省という一番したいことを後回しにし、5月末の全国大学国語教育学会島根大会の個人発表準備を進める。


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生配信を見ながら書いた。人狼やりたいなぁ。

明日から2023年度始動!今の心境を言葉にする。

今年はなんといっても一つ目の夢に挑戦する機会がある。

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この記事を書いた後大雨に降られながらドーバーを目指し、今年は見られないか…と半ばあきらめていたが、着く頃にはしっかり晴れて2年連続で英国の初日の出が見られた。やはり自分は持っている人間だと再認識した。(驕り)

別冊NHK100分de名著 集中講義 平家物語: こうして時代は転換した 兼業書評家を目指す人 in 大阪さんの感想 - 読書メーター (bookmeter.com)

 

明日から働く新しい勤務校はそこで働く先生が「管理職以外はホワイト」と自信を持って薦めるような恵まれた環境だ。だからこそ環境に甘えることなく、しっかりと力を蓄えたい。

 

ここでの「力」とは以下の三点である。

①授業の構想・実践・省察(記述)力

②①を下支えする豊富な知識を得ようとする力

③附属校の激務に耐えうる体力

 

①について、今までは直観に頼る部分が大きかった。省察についても数少ない記録を頼りに苦しみながら書いていた。今年度の「現代の国語」や「古典探究」は構想・実践の段階からしっかりと記録を取り、より精緻な省察ができるようにする。3月下旬にあった国語教育史学会発表を受けて、教員の授業構想・付けたい力と実際の授業実践および生徒の付けた力や学習経験には乖離があると気付いた。生徒は機械ではないので、教員の思い通りにことが進むことはないにしても、この乖離を埋める努力をし続けなければならない。

 

②について、読書はもちろん、授業見学や同僚・同業者、大学教員や異業種の方々とのコミュニケーションを通して、知識を得る姿勢を今後も持ち続けたい。1日平均2時間Youtubeに費やしてしまっているようなので、バランスよく座学の時間を1日最低1時間取りたい。

 

③について、噂の範囲であるがかなり体力的にきつい仕事だと聞いている。入職前診断で生活習慣の改善の必要ありと書かれていたので、土日の草野球やジム通いによって夏までに10キロ落としたい。WBC阪神開幕戦で野球したい欲が高まっている。体力や異業種の友人を得るためにも、草野球チームに所属するのは良い解決策だと思う。

 

14時に開幕3戦目を観に行くのでこの辺で。昨日のような劇的サヨナラではなく、危なげない勝利を手にしたい。

 

先月読んで面白かったこの本をサムネイルに。星の王子さまミュージアムの再開園を切に願う。

『星の王子さま』の謎 兼業書評家を目指す人 in 大阪さんの感想 - 読書メーター (bookmeter.com)

卯の如く母校へと飛躍したい2023年、その飛躍に向け足取りを確認する

 一応前回の記事で2022年を総括したが、不十分なところ、加筆したいことがあるので大晦日に仕切り直し。

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 この記事を書き終えたら荒れ果てた我が部屋を大掃除してある程度の成果を得たら早めの就寝をし、初日の出を見に行こうと思っている。今年はブライトンに行ったが、2023年の元旦にはもう少し東を攻める予定。なお12/31のAM10時半現在、典型的なイギリスの天気。

 

 まず遅ればせながら体重計を買った。ちょうど仕事始めの日に届く予定。ピーク時よりは太っていないが、今自分が何キロなのか知らないのはさすがにまずい。

 

 続いて読書の記録。前回の記事では冊数のみでどんな本を読んできたかの中身がなかったが、どんな本を読んできたかと、簡単に本にまつわる話も書く。

 

 三宅香帆さんの作品はすべて読んでいるが、この作品は彼女のルーツを知れるものだ。人が知れるエッセイはいいなぁとしみじみ。

 三宅さんが好きな作品として挙げており、折角イギリスにいるので読もうと一気読みした。ヒースクリフをはじめとする登場人物の情動にぐらぐら揺さぶられた。いずれはヒースの丘に行きたい。

 キリスト教を学びたいという想いを抱くようになったため、避けては通れないだろうと読んだ。カミュ『ペスト』においても神の沈黙がテーマの一つとなっていたが、宣教師の側から痛切に描かれていた。

 今年は浅田彰『構造と力』や内田樹『寝ながら学べる構造主義』も読んだが、読みやすさで言うと圧倒的にこちらだ。ただ最新のところは背景知識もないためほとんど頭に入らなかった。

 表題の問いをはじめ、ドンキに対して多くの問いを投げかけて探究していく。著者の谷頭さんは現在国語科教員をしているそうだが、世の中を面白がるスタンスを持つ彼の授業はどのようなものなのだろうという問いが浮かんだ。機会があれば見に行きたい。

 刊行の知らせを知った際、先祖である板垣退助に対して教科書的な知識しか知らないと気付き、刊行後即購入して読んだ。豊富な資料をもとに教科書的な事柄の背景やコミカルな一面を明らかにしている。『孫子』に学び、『平家物語』忠度最期に対して漢詩を詠んだ背景など板垣の文学的側面に関して研究していきたい。

私淑していてかつ交流のある先生方によるノンフィクション作品のアンソロジー

 

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澤田先生に関しては長野で開かれた研究会の日にお宅に招いていただくなど、有難い機会もあった。

 そういった恩を抜きにしても、この本は素晴らしい。ノンフィクションとの出合いが少ない中高生にうってつけのラインナップとなっている。ノンフィクションとの出合いが少ない問題に関して、ある生徒の忘れられない言葉がある。

生活面に関しては問題はなかっが、やはり問題なのは勉強面に関してだっ中学とはレベルが段違いなのだ。中学生のときなら物語や説明文という非常に可愛らしい内容だっ。しかし、高校生になれば現代文や古文といっ本当に可愛くないものになってしまっ現代国語の哲学の話は私には到底理解することが難しく、古文に関しては読むのでさえ一苦労。あまりにもレベルが高すぎる。

 彼女のように『現代の国語』の文章可愛くない!と思っている高1や、高校受験を機に入試問題の扱う文章の難しさに心折られた中3に届けたい一冊だ。

現在、同じ刊行元の筑摩書房の『現代の国語』教科書を使用して授業している。偶然かもしれないが各々が扱う文章のテーマともシナジーがあり副教材として使っても面白いだろうと確信している。

ちくまの教科書 > 筑摩書房の国語教科書 > 副教材一覧 > 中高生のための文章読本 特設ページ (chikumashobo.co.jp)

 自分が受験生の頃小池先生の授業を受けることは出来なかったが、河合塾マナビスで学んでいた。現代文講師の先生方が用意する優れた文章を読み解いていき、解説を聞くうちに頻出テーマについての知識を得ること、もっと言うと「世界のいま」を知ることが苦も無くできたと感じている。読書案内であり、この本読みたい!という想いが喚起されつつ、「世界のいま」を知れる。

 

  中高生の頃には読まなかった『人間失格』。自分が今27歳で、生徒に複数回勧められたため、手に取った。

 比較的真面目に、まっすぐ生きてきたと自負する人間なので、葉蔵に対してあまり共感はしなかったが、一気に崩れていく様は揺さぶられた。この作品は女子高生によく読まれているらしく、この作品を進めてきた生徒はいずれも女子であった。仮面を被って生きているような葛藤を抱える人々が手に取るのかなと考えた。

 なお、三宅さんのツイートに便乗。

 

こういった読書記録は、再読時においても意味があるだろうし、著書における文献リストを作る際にも参照できよう。読書メーターの存在に感謝。

 

野望は今も変わらず・・・

古田先生のこの本に匹敵する名著を書き上げたい。

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 2年半前の誕生日に綴ったように母校で教員をやり、そこで実践・研究を重ね、いずれは『国語科における〈探究〉とは何か』を刊行したいという野望がある。

 2023年には母校の公募がかかるとわかっている。いよいよ1回目の挑戦機会が近づいている。そこに備えつつ、やや緩やかになると予想される勤務と並行し、書く活動を意識的に行いたい。修士課程修了後2度も機会を与えてくれた指導教官に感謝。

両親が27の時に私は生まれたのであるが、それに関してのことは今のところ到底望みはないので、野望に含めないでおこうと思う。

 今年27歳、あまりにもこの点を度外視しすぎたので、少しは動こうと思う。同級生の女の子がガンガン結婚しているんです。中には出産も経験している。

https://twitter.com/TenLovesDHTMK/status/1609141415828942848

関西弁の素敵な彼女ができるといいな・・・、自分磨き頑張ろう。

 

私が見かけた範囲での素敵な一年の振り返りたち


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今年はオモコロチャンネルにはまった一年でもあった。

 一億総発信者時代、視聴者だけでなく発信者もやりたいよねってことで、研究会・Twitter経由で知り合った同志とゆる国語科教育ラジオをやろうと計画中。2023年はこの計画を何らかの形で実行に移せる一年でありたい。