虎哲の探究

単なる私立校国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

悪いことは言わないからとにかく「新書を読む」

 研究の解釈に関わるところで絡んだ一般人に対し、専門家の方がこのくらいの新書を読んでから出直せといった発言をしたことから始まったといわれる(親しくしてくださる相互フォローの方から教えて頂いた情報、一応元のツイートは確認済み)新書を巡るツイートブーム。

 奇しくも新書大賞発表の時期というタイムリーっぷり。

 新書大賞|中央公論.jp (chuokoron.jp)

 

初めて新書を読んだのは高2の冬か高3の春、読んだのは『いじめとは何か―教室の問題、社会の問題』。卒業研究の基礎文献として手に取ったのがきっかけである。

 中高6年間脳みそまで日焼けした野球少年(補欠)であったため、通読を課された夏目漱石『こころ』とこの本以外通読したことがないというド阿呆だった。

 もともと中学受験するほど勉強好き、学校図書館大好き小学生だったため読むのは苦でなかった。何よりカラカラに乾いた脳みそに全く知らなかったことがどんどん入っていく新書を読む行為は快感であった。

 空手にのめりこんで本を読むことなど思いが及ばなかった(※教育学部国語専修学生)学部1年を除き、学部時代の読書は大抵新書であった。

 大学進学が決まっていて遊びたいざかり(だが遊べない)高3有志に向け3学期週1回課題を提示するタイプのオンライン講座「新書を読む」を開いている。

 受講前アンケート。

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 初回スライド。

おせっかいかもと思いながら新書とは?みたいなところから説明。

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このスライドに合わせてより具体的な探し方を口頭で伝えたが割愛。目次・はじめに・著者について及び中身について見てみるといいよ!くらいのテキトーな感じで伝えたように思う。

 以下が上記の概説を受け、読む新書が決まったら送ってもらうことになっているGooGleフォーム。2週間期間を設けた。本日23:59締切だが現時点で1名からしか回答が得られていない。不安。笑

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 唯一回答を送ってくれている生徒が選んだのはなんと鈴木孝夫『ことばと文化』。

ことばと文化 (岩波新書)

ことばと文化 (岩波新書)

  • 作者:鈴木 孝夫
  • 発売日: 1973/05/21
  • メディア: 新書
 

 様々な国に住んだ経験から言語と文化の問題に興味を持ったために選んだそう。
 受講者からほとんどリアクションがないので寂しい。そんなわけでクラスルームを通じてガンガン資料(リンク)を投げている。お示ししたい。

新書レーベルから

岩波新書フェア2020「生きのびるための岩波新書」(10/28出庫) - 岩波書店

中公新書の三冊の紹介、大好きな三宅香帆さんの回。

興味の種をまく本たち/三宅香帆|web中公新書

Twitterから

選書キーワードに「ポピュリズム」を挙げている生徒がいたので紹介。

www.tkfd.or.jp

noteもいいと思う。(書く方ははてなブログ一筋だが)

note.com

note.com


 今最も読みたい新書について非常に丁寧にまとめているツイートがあったので拝借。

 

英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)

英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)

 

 

 新書だから絶対よい!!ということはない。(ハズレもある)新書を読まない人間は低俗である、新書くらい読めよなどという分断を生むような発言をするつもりも毛頭ない。ただ新書に魅了された一人として、一般人が知にアクセスする方法として新書は有効な入口の一つだと思うので、こんな記事を世に送り出すのだ。