虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

祝3000アクセス越え!探究している問いをざっくり紹介

  拙いことを書いているブログながらお陰様で3000アクセスを超えた。

hama1046.hatenablog.com

 この記事を書いてからおよそ100日で2倍のアクセスを頂けたことに感謝。

 1000アクセス記念の自己紹介に続き、今回は研究課題すなわち探究している問いについてざっくりと紹介したいと思う。

 

 今のところ提出している題目は「中等国語科教育における「探究」的要素についての研究」、方々で恥を忍んでお配りしている名刺に記載している研究内容は「探究に求められるスキル・態度及びそれらを国語科学習においてどのように育成することが出来るか」である。私が現段階で考える「探究」をシンプルに言えば、「問いを立てて、情報を集め、思考し、言語化すること」である。「探究」の際あらゆる局面において他者との協働が不可欠である。

 この研究テーマに至ったのは、高校時代に行った卒業研究が母校の目指す「探究」になっておらず、調べ学習になってしまったという失敗によるところが大きい。実際卒業論文を課している中高においてもこうした問題は起こりうることであり、今後探究の実践が増えるにあたってますます増えていく深刻化する問題であろう。良い問いを立てられることや失敗しても良い探究の経験があることの重要性を後から痛感し、国語科の学びによってこうした失敗を防ぐことが出来るのではなかろうかと卒業研究を通して新たな問いが生まれたのである。この問いが自分の中に顕在化したのは大学三年の終わり頃であった。

 現在の研究キーワードは問い、国語科における情報の収集・整理・分析、最終成果の報告で終わらないまとめ・表現、質問・コメント力、概念形成・再構築である。

 

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

 問いについてはこの本を参考にした国語科授業実践が増えている印象がある。(この期に及んでまだ読んでいない)

 

【以下、キーワードについての最近のツイート】

 

 基本的に理論・教科書・実践の三本柱で修論を構成しようと考えている。特に過去の優れた実践を国語科教育における「探究」の具体として改めてその価値を見つめなおすとともに今後の実践の示唆を得ることをやっていきたい。

 

国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ

国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ

 

 今読んでいるこの本は私の興味関心どストライクで、個体史・ライフヒストリー研究も面白いなと思わされた。読了後是非購入したい一冊。そして遠藤瑛子先生のご実践を意味づけるカテゴリーに《探究志向の学びのスタイル》とストレートに求めているものが出てきてしまったという虚しさ。

 他の先行実践者としては、元大阪市立昭和中学校の植田恭子先生、中央大学附属齋藤祐先生、灘中・高の井上志音先生が挙げられる。植田先生、井上先生とはお話しさせていただく機会があった。齋藤先生のお話もぜひ伺いたい。また以前参加した研究会で魅力的なご実践を発表なさった、開智日本橋学園中・高の関康平先生はIB文学に着想を得て、概念ベースの国語科授業づくりについて探究なさっている。修士課程修了後は自分もこうした実践者の先生方のように優れた実践を展開したいなあと常々思っている。

 今日の夜は夜行バスに揺られて大阪へ。明日及びその夜はお楽しみである。

http://www.ikeda-e.oku.ed.jp/wp-content/uploads/2018/09/大教大池田地区共同研究2次案内(表紙)2.pdf

今後も各地の探究を求めて。