【祝4周年】2021年長月振り返り―神のご加護を受けたい神無月
今年も世界教師デーを国外で迎える。洗礼を受けていない非基督教徒だが、週に一度の礼拝を楽しみにしている。このことは昨年からじわじわと変化してきたことだと思う。コロナ禍前の礼拝を知らず、最近になってそれを体験できるようになったからだろう。
振り返り:ワクチン2回目を打てたが昨年書くようにと指導教官に言われた原稿締切を破ってしまった。
だからこの記事も手短に済ませたい。
9月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:488
ナイス数:16
NHK「100分de名著」ブックス 夏目漱石 こころの感想
2学期に『こころ』を扱うために読んだ。本当は一冊扱いたかったが、それは私にとっても生徒にとって負担が大きそうなのでひとまず断念。ただ生徒が上中下の総体として理解し、あわよくば全部読みたいとなるよう単元を組み立てたい。その強いサポートになるはずだ。「漱石は『こころ』において何をもっとも表現したかったか」という問いの答えを「死」だとして、『こころ』が漱石作品唯一の「デス・ノベル」だという切り口は教科書採録箇所のみで導けないだろう。上中下の言葉を縦横無尽に引用し、『こころ』が現代においても読まれるべきと論ずる。
読了日:09月27日 著者:姜 尚中
夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神の感想
生徒が半ば押し付けられるように貸してくれたので読んだ。正直なところ一作目を読んだことがあり、他の本を読んでいる最中なので気乗りしなかったが、読んでみるとぐいぐい引き込まれてあっという間に読み切った。読み始めたのは読書感想文でこの作品を扱う生徒が多かったからである。主人公が売れない芸人で後輩芸人をプロデュースする過程で裏方として支える立場への適性を見出すというのはよくある話だが、そこに至るプロセスが面白い。ガネーシャはじめ貧乏神の幸子さん、釈迦のキャラクターも強烈である。本と悩みについての記述は紹介したい。
読了日:09月23日 著者:水野 敬也
読書メーター
は本当に優秀である。
『夢をかなえるゾウ2』にはブッダが出てくる。キリストはちらっと出てくるがメインの登場人物として出てこないようだ。
「夢をかなえるゾウ キリスト」で検索をかけたら面白いブログがヒットした。これらの記事が書かれたのは2008年。13年の時を経て読まれる。これもまたブログの妙であろう。
「妙」という字。この字を"悪い意味"と誤解している生徒が多かったです。「世にも奇妙な物語」の影響もあるのかもしれません…。こういった、生徒の「無意識の誤解」に敏感になることも、国語講師の仕事の一つと感じます。
— 内海健太(国語講師) (@UtsumiKokugo) 2021年10月4日
依頼をくださった事務局の方のご厚意で締切を1か月伸ばして頂いた。これ以上迷惑をかけないように仕事に穴をあけない程度に原稿と向き合い、脱稿したい。
原稿がやばくなるとオタク語りしたくなるやつだった…
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2021年10月4日
今、この記事を大谷先生の講座アーカイブを聴きながらこの記事を書いている。
三宅さんの研究スタイルを見ても、学部時代大谷先生にご指導を受けたのではないかと推察する。
「読むって、簡単なことじゃないんだよ」 - 東京物語
中等教育においてもこのことを伝えられたら。
2021/10/05 02:12
repository.kulib.kyoto-u.ac.jp
初記事投稿から5周年を迎える来年には母校勤務のためのファーストチャレンジを迎えている、もしくは合否が判明しているころだろう。2021年も残すところ3か月。あっという間に時は過ぎていく。日々に追われる今を反省し、少しずつ前に進みたい。
過去の世界教師デー記事