一応前回の記事で2022年を総括したが、不十分なところ、加筆したいことがあるので大晦日に仕切り直し。
この記事を書き終えたら荒れ果てた我が部屋を大掃除してある程度の成果を得たら早めの就寝をし、初日の出を見に行こうと思っている。今年はブライトンに行ったが、2023年の元旦にはもう少し東を攻める予定。なお12/31のAM10時半現在、典型的なイギリスの天気。
まず遅ればせながら体重計を買った。ちょうど仕事始めの日に届く予定。ピーク時よりは太っていないが、今自分が何キロなのか知らないのはさすがにまずい。
続いて読書の記録。前回の記事では冊数のみでどんな本を読んできたかの中身がなかったが、どんな本を読んできたかと、簡単に本にまつわる話も書く。
三宅香帆さんの作品はすべて読んでいるが、この作品は彼女のルーツを知れるものだ。人が知れるエッセイはいいなぁとしみじみ。
三宅さんが好きな作品として挙げており、折角イギリスにいるので読もうと一気読みした。ヒースクリフをはじめとする登場人物の情動にぐらぐら揺さぶられた。いずれはヒースの丘に行きたい。
キリスト教を学びたいという想いを抱くようになったため、避けては通れないだろうと読んだ。カミュ『ペスト』においても神の沈黙がテーマの一つとなっていたが、宣教師の側から痛切に描かれていた。
今年は浅田彰『構造と力』や内田樹『寝ながら学べる構造主義』も読んだが、読みやすさで言うと圧倒的にこちらだ。ただ最新のところは背景知識もないためほとんど頭に入らなかった。
表題の問いをはじめ、ドンキに対して多くの問いを投げかけて探究していく。著者の谷頭さんは現在国語科教員をしているそうだが、世の中を面白がるスタンスを持つ彼の授業はどのようなものなのだろうという問いが浮かんだ。機会があれば見に行きたい。
刊行の知らせを知った際、先祖である板垣退助に対して教科書的な知識しか知らないと気付き、刊行後即購入して読んだ。豊富な資料をもとに教科書的な事柄の背景やコミカルな一面を明らかにしている。『孫子』に学び、『平家物語』忠度最期に対して漢詩を詠んだ背景など板垣の文学的側面に関して研究していきたい。
私淑していてかつ交流のある先生方によるノンフィクション作品のアンソロジー。
澤田先生に関しては長野で開かれた研究会の日にお宅に招いていただくなど、有難い機会もあった。
そういった恩を抜きにしても、この本は素晴らしい。ノンフィクションとの出合いが少ない中高生にうってつけのラインナップとなっている。ノンフィクションとの出合いが少ない問題に関して、ある生徒の忘れられない言葉がある。
生活面に関しては問題はなかったが、
やはり問題なのは勉強面に関してだった。 中学とはレベルが段違いなのだ。 中学生のときなら物語や説明文という非常に可愛らしい内容だった 。しかし、 高校生になれば現代文や古文といった本当に可愛くないものになっ てしまった。 現代国語の哲学の話は私には到底理解することが難しく、 古文に関しては読むのでさえ一苦労。 あまりにもレベルが高すぎる。
彼女のように『現代の国語』の文章可愛くない!と思っている高1や、高校受験を機に入試問題の扱う文章の難しさに心折られた中3に届けたい一冊だ。
現在、同じ刊行元の筑摩書房の『現代の国語』教科書を使用して授業している。偶然かもしれないが各々が扱う文章のテーマともシナジーがあり副教材として使っても面白いだろうと確信している。
ちくまの教科書 > 筑摩書房の国語教科書 > 副教材一覧 > 中高生のための文章読本 特設ページ (chikumashobo.co.jp)
自分が受験生の頃小池先生の授業を受けることは出来なかったが、河合塾マナビスで学んでいた。現代文講師の先生方が用意する優れた文章を読み解いていき、解説を聞くうちに頻出テーマについての知識を得ること、もっと言うと「世界のいま」を知ることが苦も無くできたと感じている。読書案内であり、この本読みたい!という想いが喚起されつつ、「世界のいま」を知れる。
中高生の頃には読まなかった『人間失格』。自分が今27歳で、生徒に複数回勧められたため、手に取った。
比較的真面目に、まっすぐ生きてきたと自負する人間なので、葉蔵に対してあまり共感はしなかったが、一気に崩れていく様は揺さぶられた。この作品は女子高生によく読まれているらしく、この作品を進めてきた生徒はいずれも女子であった。仮面を被って生きているような葛藤を抱える人々が手に取るのかなと考えた。
なお、三宅さんのツイートに便乗。
#2022年に読んだ本ベスト10冊
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2022年12月31日
毎年恒例のやつやります!
7位『夏』(アリ・スミス)
8位『アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション』(岸本佐知子・柴田元幸)
9位『スタッフロール』(深緑野分)
10位『ヒカリ文集』(松浦理英子) pic.twitter.com/05SeugsRxv
4位『すべての月、すべての年』(ルシア・ベルリン)
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2022年12月31日
5位『デクリネゾン』(金原ひとみ)
6位「ケチる貴方」(石田夏穂)※単行本未発売 pic.twitter.com/BT836pM8Bt
1位『枕草子』(清少納言)
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2022年12月31日
2位『自転しながら公転する』(山本文緒)
3位『ウォークス 歩くことの精神史』(レベッカ・ソルニット)
1位は反則技ですが笑、今年の自分の古典熱を思い出させてくれた傑作(原文読んだら超面白かった)ということで!2,3位はほんと良い本だった、たくさん読まれてほしい。 pic.twitter.com/po0LtnL7bp
こういった読書記録は、再読時においても意味があるだろうし、著書における文献リストを作る際にも参照できよう。読書メーターの存在に感謝。
野望は今も変わらず・・・
古田先生のこの本に匹敵する名著を書き上げたい。
2年半前の誕生日に綴ったように母校で教員をやり、そこで実践・研究を重ね、いずれは『国語科における〈探究〉とは何か』を刊行したいという野望がある。
2023年には母校の公募がかかるとわかっている。いよいよ1回目の挑戦機会が近づいている。そこに備えつつ、やや緩やかになると予想される勤務と並行し、書く活動を意識的に行いたい。修士課程修了後2度も機会を与えてくれた指導教官に感謝。
両親が27の時に私は生まれたのであるが、それに関してのことは今のところ到底望みはないので、野望に含めないでおこうと思う。
今年27歳、あまりにもこの点を度外視しすぎたので、少しは動こうと思う。同級生の女の子がガンガン結婚しているんです。中には出産も経験している。
https://twitter.com/TenLovesDHTMK/status/1609141415828942848
関西弁の素敵な彼女ができるといいな・・・、自分磨き頑張ろう。
私が見かけた範囲での素敵な一年の振り返りたち
2022年の自分を振り返ってみました。
— 斉藤 仁一朗 (@jinichirosaito) 2022年12月30日
現在の問題意識も少し言葉にしてみました。
(無駄に長くなってしまった気がしますが苦笑。)https://t.co/2CrdozCCXa
【ブログ更新☀️ 齊藤京子】 最高の一年 https://t.co/nqT6qIqLIU #日向坂46 #齊藤京子 pic.twitter.com/ZtfIFwoswT
— 日向坂46 (@hinatazaka46) 2022年12月31日
ありがとう✨
— 川口マミ(まみりん) (@truestar_m) 2022年12月31日
さよなら2022年
人生初の出産、子育て
さらに職場復帰
家族、友人、職場の同僚
そして、Twitterの皆様のおかげで一年を幸せに終えることができました
ほんとうにありがとうございました
さて
これから
紅白をみてカウコンまで
気合いいれて歌いまくるまみりんママ
さよなら寅年!
今年もたくさんの素敵な本に出会えて嬉しかった!今年は何だか新刊をたくさん読めて良い年でした(ランキングにも今年出た本がいっぱい〜)。来年も良い本との出会いがありますように!
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2022年12月31日
今年はオモコロチャンネルにはまった一年でもあった。
一億総発信者時代、視聴者だけでなく発信者もやりたいよねってことで、研究会・Twitter経由で知り合った同志とゆる国語科教育ラジオをやろうと計画中。2023年はこの計画を何らかの形で実行に移せる一年でありたい。