虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

教育

探究を探究する高校教師たち―第16回高大連携教育フォーラム(前編)

今日のイベント記録の記事をお待ちしてます(笑)— ロカルノ (@s_locarno) 2018年12月8日 ご依頼を頂けるのは有り難いこと。参加したイベントのまとめを行うことは自分が何を学んだかをメタ認知し、学び足りない部分を浮き上がらせることにも役に立つ。 フォ…

日本国語教育学会高等学校部会研究会@群馬大学

任された笑 https://t.co/i3DjHkR33D— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月1日 ということでちょっとしたまとめを。 「こころ」の広告文の制作・発表による主体的・創造的な読みの習得(群馬県立高崎高等学校 藤生揚亮先生) 大学生・社会人のための言語技術ト…

高等学校『国語』新学習指導要領はどうなるか―必履修科目「現代の国語」「言語文化」

日本語学 2018年 11 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 明治書院 発売日: 2018/11/01 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 『日本語学』に触発されて。キャッチーな特集タイトルから記事名を拝借。特集を読んでいるときふと思い出したことがある。 あすこ…

文法教育の可能性―現代に残る「けり」「き」を発端に

タイムラインの流れによってこの貴重な学びを流してはいけないと思い、ここにまとめた。 発端はおそらくこのツイート。「き」と「つ」の対比は非常に納得できます。というより、「けり」が特殊すぎるんです。こいつ、現代語でも、「あれ、そうだったっけ?」…

教えることの「恐ろしさ」と向き合う

久しぶりのブログ更新。今日は凄いものを見た、というのが率直な感想です。→感銘を受けました...。甲斐利恵子先生の「少しだけ戦争と向き合う 詩を詠むことで」の発表会 https://t.co/L4zZz2uD1K pic.twitter.com/GZluWzs1bq— あすこま (@askoma) 2018年11月…

大阪教育大学池田地区附属学校研究発表会とはこせんさん主催国語教育談義飲み会

ブログ書く気満々だったのに資料を院生室に置いてきた。あとちょっとなのに…。ちなみに八田先生の講演にあったパフォーマンス評価とルーブリックについてまとめる予定。おそらく火曜に更新出来る?— はまてん (@Hamaten61) November 25, 2018 こんなことばっ…

第1回鳴門ウォーターフロント大会のお知らせ

【拡散希望】この度、幾度も各地で設立されては消えてきたであろう「院生国語科教育研究会」(現在は会員4名、設立母体は全国大学国語教育学会 #jtsj の院生・若手交流企画)を設立し「第1回鳴門ウォーターフロント大会」の開催を計画しております。ご興味の…

大村はま記念国語教育の会平成30年度記念大会振り返り(研究発表編)

hama1046.hatenablog.com 当該大会は1か月前のことになる。翌週に全国大学国語教育学会大会があった。 hama1046.hatenablog.com hama1046.hatenablog.com hama1046.hatenablog.com 10月30日から11月15日にかけて、甲斐利恵子先生の国語教室で学ばせていただ…

全国大学国語教育学会第135回東京ウォーターフロント大会の振り返り(シンポジウム編)

2000字くらい書いてたブログ記事が消えた…バックアップもそこじゃねぇってところでされてるし保存してたところから書き直しや…— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月4日 こんな事情で傷心状態だったのだが、今日もまた「ブログ見てます」という言葉を頂いたの…

全国大学国語教育学会第135回東京ウォーターフロント大会の振り返り(一日目・自由研究発表編)

hama1046.hatenablog.com 上の記事の続編である。順番の前後に関してはご理解頂ければと。 午前中は第四会場、主に書くことの研究の分科会に参加した。多様な切り口の研究があるんだなと考えさせられた。 「ありのまま」に書くことの今日的意義(北海道教育…

全国大学国語教育学会第135回東京ウォーターフロント大会の振り返り(まずは二日目)

順番前後してすみません。怒涛の学会ラッシュで書くことが多すぎるが、時間は作れていないというダメダメっぷり。 hama1046.hatenablog.com 大村はま記念国語教育の会平成30年度記念大会の続きも必ず記事にしなければ・・・。 現在は甲斐先生の国語教室を見…

【予習】甲斐先生の国語教室における探究的要素

https://twitter.com/Hamaten61/status/1051704381379293185 30日から赤坂中学校にて授業見学させて頂く。甲斐理恵子先生は今年の日本国語教育学会全国大会にて筑波大学附属中学校2年生を対象とした公開授業を行っていたことが記憶に新しいだろう。ご存知の…

【授業見学記】お茶の水大学附属中学校(自主研究ラウンドテーブル編)

hama1046.hatenablog.com 昨日に引き続き授業見学の振り返り。中3が夏休み前に提出し終えた自主研究の歩みを振り返り、中2中1の後輩に伝えるというようなものだった。各学年3人ずつでラウンドテーブルで和気藹々とした発言しやすい形式だった。 発表者は自身…

【授業見学記】お茶の水女子大学附属中学校(ブックカフェ編)

昨日お茶の水女子大学附属中学校にてブックカフェの授業と自主研究ラウンドテーブルを拝見した。国語科の先生方なら名前を聞いたことがあるであろう渡邉光輝先生が上記の実践を公開してくださったのだ。今回の記事はブックカフェの様子や単元の持つ良さを中…

教員採用.jp主催の教員採用説明会&選考会に行ってきた。【後半】

hama1046.hatenablog.com この続きである。 学校法人立命館 京都に2校、滋賀に1校、北海道に1校の計4校の中高の専任講師の募集。各校に特色があり、国際・理系教育に力を入れている。新しいことに挑戦する教員を強く求めており、立命館という盤石な土台…

教員採用.jp主催の教員採用説明会&選考会に行ってきた。【前半】

一昨日東京ビックサイトで行われた教員採用説明会&選考会に行ってきた。私学研究のため一応色んな学校の話を聞いてみよう程度の気持ちである。 海外子女教育振興財団 なかなか勇気のいる決断だが海外の学校に勤務するのも悪くないなと思える内容だった。待…

再び母校で学ぶ

昨日は母校の文化祭に行ってきた。 残念ながら母校から非常勤講師の話はなかったが、お世話になった先生方からお話を聞くことが出来た。 hama1046.hatenablog.com 昨年に引き続きこの先生のお話を聞く機会を得た。先生は今年度中1の文法・中2の読解・高3の現…

【読書の秋】積ん読の紹介

台風一過の青空。最近肌寒かったが、今日はどこかへ行っていたはずの暑さが戻ってきたようだ。暦の上では秋。天高く馬肥ゆる秋、読書の秋である。最近は運動不足で体が重く、増えるのは知識だけでよいなと思う今日この頃。 【新刊】「雑誌『日本語学』 2018…

【随時更新】備忘録がてら今後の予定

三省堂『高等学校国語総合 現代文編 改訂版』の「〈いま〉を読む」ってひょっとして齋藤祐先生のアイデアでは?と思い1人で興奮する23歳大学院生。— 虎哲 (@Hamaten61) 2019年1月21日 この教科書かっこよすぎてこれを採択している学校に行きたいし、採択の権…

【書評】紅野謙介『国語教育の危機―大学入学共通テストと新学習指導要領』

私、魔女のキキ。国語教育は危機。 pic.twitter.com/kHacyK4z62— 国語科教員 (@coda_1984) 2018年9月11日 でおなじみの(笑) 国語教育の危機――大学入学共通テストと新学習指導要領 (ちくま新書) 作者: 紅野謙介 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/09/…

【勝手に書評】上野千鶴子『情報生産者になる』

情報生産者になる (ちくま新書) 作者: 上野千鶴子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/09/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 安定のちくま新書。 上野千鶴子『情報生産者になる』(ちくま新書)読了。381ページというボリュームであったが…

書くことの教育に対する現在の私見

高等学校学習指導要領のダイナミックな改訂に伴い、国語科のあり方についての議論が盛んになされている。中でも研究者による問題提起は価値があると思う。自身の立場に胡坐をかかず、現場の教員とともに国語科教育教育について考えていこうとする態度はやは…

教育学研究科学生の戯言

我が大学はいわゆる教育学研究科の修士課程がなくなり、教職大学院に一本化される。こういう大学は多いようだ。 教職大学院は実践的研究者を作る役割ではなく、現場のリーダーを育てる役割を持っている。したがって、現在教育行政が難儀している管理職不足に…

ディズニーアカデミー体験会の感想

www.tokyodisneyresort.jp 表題の通りである。千葉県浦安市生まれで就学前教育をディズニーリゾートで行ったといっても過言ではない私がディズニーアカデミーの体験会の存在を見過ごすはずがなかった。 とは言え、今日は「大学・短大・専門学校向けセミナー…

全国漢文教育学会教育講座3日目

スマホの画面がお亡くなりに(T_T)/~~~つひにいくみちとはかねて聞きしかど昨日今日とは思わざりしを— はまてん (@Hamaten61) 2018年8月19日 こんなわけで更新を怠りました。継続の難しさを痛感。 hama1046.hatenablog.com 『三国志』と高校漢文(渡邉義浩氏…

全国漢文教育学会教育講座2日目②

先日に引き続き。3日目については明日。 hama1046.hatenablog.com 交流会 教育講座において初の試みだという交流会(休み時間で行ったことはあるそう)。各グループ10名ほどで自己紹介、漢文の指導で困っていること、新学習指導要領への対応、漢文教育研修会…

全国漢文教育学会教育講座2日目①

hama1046.hatenablog.com 先日に引き続き。 私の『論語』の教え方(影山輝國氏) 影山氏は論語及びその注釈について研究している方である。非常に博識な方で、どの話も聞いていて心躍るような内容だった。 そもそもなぜ日本人の古典として『論語』を学ぶのか…

全国漢文教育学会教育講座1日目

今日から始まる漢文教育研修会はこんな日程のようです。https://t.co/oW9dPl2Hx0 pic.twitter.com/q2bbRr8NYM— 国語科教員 (@coda_1984) 2018年8月16日 今年から全国漢文教育学会の会員になりました。入会のきっかけを端的に言えば、6/17の大会を経てここで…

祝アクセス数1000回越え!今更ながら自己紹介

ありがたいことに当ブログのアクセス数が4桁を超えた。拡散して下さる方や拙い内容ながらも興味を持って読んで下さる方々のおかげである。今回は当ブログの執筆者がどのような輩かを知っていただきたく思い、自己紹介させて頂くこととした。テレビを見ながら…

第三項理論が拓く文学教育とは

日文協は変わりつつある組織であるかもしれない 一介の院生ごときが生意気であるが、正直な話、日文協に対して良い印象を持っていなかった。 当該論文は以下である。(「日本文学」に十年前に書かれた論文である。) https://www.jstage.jst.go.jp/article/n…