虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

教育

【雑感】小森陽一先生最終講義

講義のタイトルは「戦争の時代と夏目漱石」である。 戦争の時代と夏目漱石 作者: 小森陽一 出版社/メーカー: かもがわ出版 発売日: 2018/12/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 2、3週間前に小森陽一先生の最終講義があるとtwi…

【授業見学記】広島大学附属福山中学・高等学校 古田尚行先生の授業

以下の記事で示したように2/24は広島に来ていた。 hama1046.hatenablog.com こんな機会は逃すまいと25日に授業見に行っていいですか?と事前に連絡し、快く授業見学を許可して下さった。 授業見学後の雑感 広大福山古田先生の授業を見学させて頂いた。学年末…

【雑感】授業力向上フォーラムin広島

twitterでの実況を中心にまとめる。 「探究学習の今とこれからを考える」(キャリアガイダンス編集長 山下真司先生) わかりみが深い。#授業力向上フォーラム pic.twitter.com/TiVrKsNPYS— 虎哲(こてつ・こてっつぁん) (@Hamaten61) 2019年2月24日 衝撃的…

【授業見学記】私立中・高 rofu先生の授業

昨年6月頃IBと国語教育のセミナーでご実践を発表なさっているのを拝聴し、授業を是非見てみたいと思っていた。研究会で何度かお会いしてお話しする機会を得て、授業見学の約束を取り付け遂にその望みを果たした。授業を快く公開する先生のお人柄と私のしぶと…

読書会への道

誰も何も教えてくれない。— 虎哲(こてつ・こてっつぁん) (@Hamaten61) 2019年2月19日 こんなあまったれたつぶやきをしたところお二人の先生から素晴らしいご助言が。朝の東海道線に揺られ静岡まで向かいながらいたく感動した。twitterの波にお二人の貴重な…

【授業見学記】筑波大学附属駒場中・高 澤田英輔先生の授業

表題の通り澤田英輔先生の授業を見学させて頂いた。そこで得た気付きを私のために記録し、ついでに読者にも共有したい。 高2ライティングワークショップ問題づくり編 以下、感想のツイート 作問という仕掛けで文章を精読するというあすこま先生のねらいのも…

『国語の授業の作り方 はじめての授業マニュアル』読書会第1次案内

ついに願望が実現へと動き出した。 hama1046.hatenablog.com この本を携えて少しでも多くの人と語れることに期待したい。 国語の授業の作り方: はじめての授業マニュアル 作者: 古田尚行 出版社/メーカー: 文学通信 発売日: 2018/07/13 メディア: 単行本 こ…

「論理」って何だろうか―最近読んだ本を手掛かりに

「論理」という言葉はよく聞くがそれを説明せよと言われると少なくとも私はかなり難しいと思う。卒論では探究における論理的思考の定義にかなり難儀し、今はそれを含めて〈探究〉の定義に難儀している。最近読んだ本の中から「論理」に関するものを引用して…

『国語の授業の作り方はじめての授業マニュアル』読書会実現の野望

ここでもその夢を語っているし、 hama1046.hatenablog.com ここには書いていないがブッククラブに参加してやはり読書会やりたいなとの思いを強くした。 hama1046.hatenablog.com この本で行う読書会は私にとっての悲願である。 国語の授業の作り方: はじめて…

「言語文化」と漢字・漢文教育についての小レポート

これも他山の石となると今日一日かけて取り組んだ稚拙なレポートを晒す。 序、 今回のレポートでは「漢文学演習」における講義「日本の文字文化と教育」を受けて、その教授内容を高等学校国語科の学習指導においてどのように活かせるかを検討する。 平成三〇…

2月の生活行動目標

【2月の行動目標】・『入門!論理学』『古典について,冷静に考えてみました』『暴走する能力主義 教育と現代社会の病理』『文系と理系はなぜ分かれたのか』『読書の歴史を問う:書物と読書の近代』を読む。・3月提出の論文の初稿を書き上げる。・ブログを10…

「知の理論」をひもときに名古屋まで

明日は名古屋外国語大学で開催される「知の理論」をひもとくワークショップに参加する。めあては「知の理論(TOK)」について素材文の分析を通じて知ること、再び井上志音先生とお話しすることである。 「知の理論」をひもとく-UNPACKING TOK 作者: キャロル…

最近の思索とも言えぬ思索

高等学校国語科教科書の「学習の手引き」について 話し合うこと考えること自体は大事だと思うが、この題材について話し合うこと考えることが学習者にとってどんな意味があるのか、どのような目的で何を達成させるために話し合わせたり考えさせたりしているの…

【雑感】「古典は本当に必要なのか」に参加して

当日の実況 電波が少し厳しいですが、出来る限り実況します。#古典は本当に必要なのか— はまてん (@Hamaten61) 2019年1月14日 勝又先生による趣旨説明。かつてないほどに古典は危機に瀕しているとの指摘。古典など不要と考える人の意見に真摯に向き合うこと…

【雑感】「これからの「国語科」の話をしよう!」に参加して

#これからの国語科このハッシュタグでつぶやいた内容を元にブログを作ろうと思います。省エネ。— はまてん (@Hamaten61) 2019年1月13日 今後資料をもとに加筆修正するがとりあえず投稿。 ワークショップの前に 財布の紐が緩んでしまった。(破滅への道)— は…

早いもので明日明後日は…。

「新しい「国語科」の話をしよう!」いよいよ明日になりました。心配したお天気もどうやら大丈夫そう。大妻女子大千代田キャンパスにはいくつか建物があるのですが(A棟からJ棟まである)、会場は下の写真の背が高い建物です。よろしくお願いします! #これ…

今後の読書のために橋本陽介先生の著作をご紹介

またしてもちくま新書から必見の新書が発売された。 ちくま新書1月刊7冊、発売中になりました!君塚直隆『ヨーロッパ近代史』高橋典幸/五味文彦編『中世史講義』松山恵『都市空間の明治維新』橋本陽介『使える!「国語」の考え方』輿水精一『大人が愉しむウ…

永遠の課題、カリキュラムの柱となる探究をどう組織するのか?

大学院で総合学習開発演習という授業を履修しており、そこで45分を自由に使って発表・授業をすることになった。そこで何をするか考えるついでに記事にしようと思う。 新版 学び合いで育つ未来への学力―中高一貫教育のチャレンジ― 作者: 南風原朝和,衞藤隆,汐…

2度目のブックオフという大罪

以下で紹介した初買いに飽き足らず、二度目の散財。 hama1046.hatenablog.com もものかんづめ (集英社文庫) 作者: さくらももこ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2001/03/16 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (59件) を見る …

アンソロジーで出逢う古典

hama1046.hatenablog.com こんなことをしたのに昨日もブックオフに行ってしまった。買った本の一部に 【本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫)/大塚 ひかり】を積読本に追加 → https://t.co/V0upzmTf1g #bookmeter— はまてん (@Hamaten61) 2019年1月5日 【本…

肝要ながら難所―ナンシー・アトウェルのhand over 「譲り渡す」とは何か

発端はこのツイート プレバト観てるんだけど、TV向けに点数・ランクによる序列化してるとはいえ、完全に『イン・ザ・ミドル』のアトウェルで言う「譲り渡し』ですよね。添削なんだけど、①こうしたら良くなる、を具体的に遠慮なくやって、②そのコツは抽象化も…

伝統・文化とは?(福井県立若狭高等学校・渡邉久暢先生の単元)

今回扱うのは以下の記事でご紹介した渡邉久暢先生のご発表における単元の概要である。レジュメ・資料集及び分科会当日配布資料をもとに福井県立若狭高等学校第一学年で実施された単元「伝統・文化とは?」に迫りたい。 hama1046.hatenablog.com hama1046.hat…

読んだ本で振り返る2018年

加筆修正なう。今日の記事は「読んだ本で振り返る2018年」にしよう。渡邉先生の単元について今年中に書けなかったのが心残り。— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月31日 久々の有言実行。 今年一発目の読了は、 学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新…

アツいぜ!青国研冬の勉強会

本記事のタイトルにおける「アツい」はダブルミーニング。 【ブログを書く前に】左:青国研配布資料(2日分)右:『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』 pic.twitter.com/RLQm5imIin— はまてん@乙亥 (@Hamaten61) 2018年12月30日 ご覧になれば分か…

『イン・ザ・ミドル』ブッククラブでの学び@横浜

部屋や実家の大掃除をしつつ、3日間のまとめをブログ記事にせねば。頭の中も大掃除。— はまてん@乙亥 (@Hamaten61) 2018年12月29日 と言いつつも実家の手伝いもしつつグダグダとしておりました。 28日横浜で行われる『イン・ザ・ミドル』ブッククラブに参加…

探究を探究する高校教師たち―第16回高大連携教育フォーラム(後編②)

以下の記事の続きである。 hama1046.hatenablog.com hama1046.hatenablog.com hama1046.hatenablog.com 後編②ってなんだよ。 分けたことで全体が見にくくならないよう改めて。渡邉先生は今回の発表で「新教科「現代の国語」において高次の国語学力を育むには…

探究を探究する高校教師たち―第16回高大連携フォーラム(後編①)

今日は横浜国立大学大学院教育学研究科に進学した同期と久々に再開した。彼のところは同期が3人で演習科目の発表が回ってくるのが早く修士論文どころではないそう。こちらは同期が4人で演習発表の周りは早いがきつくはない。大学院にもいろいろあるんだなと…

探究を探究する高校教師たち―第16回高大連携フォーラム(中編)

hama1046.hatenablog.com 以降はこの記事の続きである。 明日にはこの続きを書きあげます。 #はてなブログ探究を探究する高校教師たち―第16回高大連携教育フォーラム(前編) - はまてん先生の徒然日記https://t.co/7VVi6Y5Vqk— はまてん (@Hamaten61) 2018…

【記録】修士論文構想発表レジュメ

昨日の構想発表のレジュメをそのまま記録として載せておく。ただし、敬称略を敬称有りに変える。 中等教育国語科における「探究」についての研究 序、何故「探究」か? ・今日的な要請 平成30年度版高等学校学習指導要領により「総合的な探究の時間」「古典…

【雑記】冬の京都市内独り歩き

hama1046.hatenablog.com この続きを早く書けや!と思ってくださっている方すみません。15日以降必ずや。 心の余裕がない人が散見されるので余計なお世話と思いながらも京都市内の旅の癒しをおすそ分け。 東寺 東寺にて。スマホの画像では表現出来ぬ美しさ。…