『日本語学』に触発されて。キャッチーな特集タイトルから記事名を拝借。特集を読んでいるときふと思い出したことがある。
あすこまさんと初めてお会いしお話しさせていただいた時に、
はまてんさんは自身が中学と高校どちらの先生に向いていると思いますか
というような問い(ちょうど一か月ほど前のことで細かい言い回しはうろ覚え)を投げかけられ、私はその問いにどちらともつかないようなご返答をしたのだ。
私は修士課程修了後中高一貫校で、もっと言うと母校のような中等教育学校に勤めたい。将来的に母校に勤めるうえでもプラスになるかなと。
自分は中高一貫校に勤めたいけど、中学高校どちらの指導が向いているのだろう。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月5日
やっていて楽しいと感じるのは高校、やりがいを感じるのは中学校。
私の母校は先生によって担当する学年や科目などが比較的固定化されているような印象がある。おそらくどこでも出来るんだろうけど。6学年どこにいくか分からないという環境は結構すごいと思う。小学校の先生は当たり前のようにやっているけど。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月5日
6学年持ち上がりもロマンがあっていいな。知っている限りでは小石川で5年持ち上がった先生がいて、灘や報徳学園は6年持ち上がり。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月5日
『日本語学』の「言語文化」「論理国語」についての論考を読んだ。やはり国語科においても探究はキーワードだね。中高どちらかと言われれば高校が良いのだろう。新しい科目編成の中で出来ることを模索して、試行錯誤の探究過程を発信していきたい。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月28日
だからこそ中高どちらに行くか分かりませんみたいないいかげんな自治体は受験しないし絶対行きたくない。自分の道は自分で決めたいし、別に公教育じゃなきゃいけないとも思っていない。小学校からずっと国の世話になりっぱなしな奴がこんな言い方をして良いものか悩むけど。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月28日
圧倒的に枠は少ないだろうけど、さいたま市の高校国語科があれば挑戦したかったね。中学での募集で高校行ける可能性がある程度だった気が。リサーチ不足であったら恥ずかしいが。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月28日
さいたま市立大宮国際中等教育学校かっこいいな。勤めたくない? https://t.co/aZHhUfjSpU
— はまてん (@Hamaten61) 2018年11月28日
今でも中高どちらの教員が自分に向いているかは分からないが、先掲ツイートにあるように科目編成が変わり国語科のあり方も「さざ波」で済まない大きな変化が起こるであろう高校に勤めたい。そして出来ることなら高1「現代の国語」「言語文化」どちらかの担当を持たせたほしいという思いがある。この思いを実現すべく、なるべく自分の思いの実現するような学校を探していきたい。
当該特集では「現代の国語」を幸田国広先生が、「言語文化」を山下直先生が担当なさっている。5/12にあった日本国語教育学会高等学校部会の研究会でもこのお二人がそれぞれの教科についての説明を担当なさっていたため、各科目の具体化の鍵を握っているのだろう。明日の高等学校部会も楽しみである。
高等学校国語科 新科目編成とこれからの授業づくり (シリーズ国語授業づくり)
- 作者: 町田守弘,幸田国広,山下直,高山実佐,浅田孝紀,大滝一登,島田康行,渡邉本樹,日本国語教育学会
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2018/08/10
- メディア: 単行本
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ロカルノ先生にお勧めされたのに まだ手が出ていないこの本。執筆者の顔触れは『日本語学』特集執筆者とおおよそ重複している。
『高等学校「現代の国語」はどうなるか』で幸田先生は過去にあった「現代国語」の登場の仕方やそれによって生じた今の課題を紹介して専門国語教育史の可能性の一端を示しつつも、学習指導要領の文言・新テストとの関係・実効性の鍵を握る教科書の問題について具体的かつ鮮やかに論を展開している。
『「言語文化」はどのような科目か』で山下先生は現行のA系科目すなわち「現代文A」「古典A」との関連を示し、示唆を与えている。「言語文化」では、現行の「国語総合」のように内容理解の重視に重きを置き過ぎないよう、言語活動例を紹介しその性質を論じている。
必履修科目2つの関連については月刊国語教育研究12月号小特集高山実佐先生の論文(特に30頁上段)に詳しい。
「現代の国語」=「方法知」、「言語文化」=「内容知」? #jtsj
— 冨安慎吾 (@tomiyasu45) 2018年10月27日
先掲ツイートの10月の全国大学国語教育学会大会においても幸田先生が指摘しており、それが正しいか否かはともかく理解しやすい関連である。国語総合においても本来は一人の授業者によって現古漢「総合」的に扱われることが理想であったが、現状はそのように授業している学校の方が少ないという。「現代の国語」「言語文化」の担当者は連携を密にとることでその効果を最大化することが出来る。「言語文化」の言語活動例のような言語活動を行う場合、「現代の国語」でその活動のやり方を学んでおく必要があると6月の南部国語の会主催国語教育研究会の高校分科会山下先生はすでに指摘なさっていた。こういう時に国立大学附属校が模範となる授業を示せるとよいのだが…。今年の東大附属公開研が楽しみである。
最後に
(このツイートは明日はまてんさんのブログ記事のオチとして使われるやろな……) https://t.co/3UtPnbsMoB
— はこせん (@Haco_bb) 2018年11月29日
ということなので
はまてんくんが女の子泣かせた
— はこせん (@Haco_bb) 2018年11月29日
これが今回のブログ記事のオチです。文句ははこせんさんにお願いします。笑