虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

国語教育

【随時更新】備忘録がてら今後の予定

三省堂『高等学校国語総合 現代文編 改訂版』の「〈いま〉を読む」ってひょっとして齋藤祐先生のアイデアでは?と思い1人で興奮する23歳大学院生。— 虎哲 (@Hamaten61) 2019年1月21日 この教科書かっこよすぎてこれを採択している学校に行きたいし、採択の権…

【書評】紅野謙介『国語教育の危機―大学入学共通テストと新学習指導要領』

私、魔女のキキ。国語教育は危機。 pic.twitter.com/kHacyK4z62— 国語科教員 (@coda_1984) 2018年9月11日 でおなじみの(笑) 国語教育の危機――大学入学共通テストと新学習指導要領 (ちくま新書) 作者: 紅野謙介 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/09/…

【勝手に書評】上野千鶴子『情報生産者になる』

情報生産者になる (ちくま新書) 作者: 上野千鶴子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/09/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 安定のちくま新書。 上野千鶴子『情報生産者になる』(ちくま新書)読了。381ページというボリュームであったが…

書くことの教育に対する現在の私見

高等学校学習指導要領のダイナミックな改訂に伴い、国語科のあり方についての議論が盛んになされている。中でも研究者による問題提起は価値があると思う。自身の立場に胡坐をかかず、現場の教員とともに国語科教育教育について考えていこうとする態度はやは…

全国漢文教育学会教育講座3日目

スマホの画面がお亡くなりに(T_T)/~~~つひにいくみちとはかねて聞きしかど昨日今日とは思わざりしを— はまてん (@Hamaten61) 2018年8月19日 こんなわけで更新を怠りました。継続の難しさを痛感。 hama1046.hatenablog.com 『三国志』と高校漢文(渡邉義浩氏…

全国漢文教育学会教育講座2日目②

先日に引き続き。3日目については明日。 hama1046.hatenablog.com 交流会 教育講座において初の試みだという交流会(休み時間で行ったことはあるそう)。各グループ10名ほどで自己紹介、漢文の指導で困っていること、新学習指導要領への対応、漢文教育研修会…

全国漢文教育学会教育講座2日目①

hama1046.hatenablog.com 先日に引き続き。 私の『論語』の教え方(影山輝國氏) 影山氏は論語及びその注釈について研究している方である。非常に博識な方で、どの話も聞いていて心躍るような内容だった。 そもそもなぜ日本人の古典として『論語』を学ぶのか…

全国漢文教育学会教育講座1日目

今日から始まる漢文教育研修会はこんな日程のようです。https://t.co/oW9dPl2Hx0 pic.twitter.com/q2bbRr8NYM— 国語科教員 (@coda_1984) 2018年8月16日 今年から全国漢文教育学会の会員になりました。入会のきっかけを端的に言えば、6/17の大会を経てここで…

祝アクセス数1000回越え!今更ながら自己紹介

ありがたいことに当ブログのアクセス数が4桁を超えた。拡散して下さる方や拙い内容ながらも興味を持って読んで下さる方々のおかげである。今回は当ブログの執筆者がどのような輩かを知っていただきたく思い、自己紹介させて頂くこととした。テレビを見ながら…

第三項理論が拓く文学教育とは

日文協は変わりつつある組織であるかもしれない 一介の院生ごときが生意気であるが、正直な話、日文協に対して良い印象を持っていなかった。 当該論文は以下である。(「日本文学」に十年前に書かれた論文である。) https://www.jstage.jst.go.jp/article/n…

第三項理論と文学の探究

昨日は日本文学協会国語教育部会夏期研究集会に参加させて頂いた。 http://nihonbungaku.server-shared.com/whatsnew/2018_8kakikennkyuu-rink.html 文学研究を専門としない私でもそれなりにわかる内容であり、かつ、なるほどと感じさせらえることも多々ある…

教室の読みにおける進度の問題

昔大学時代の同期(高校国語教師)が「この前一時間の授業で『羅生門』1行しか進まなかった」という笑い話をしてくれたけど、それは笑ってはいけないと思うんですよね。どんな授業だったのかは詳しく聞いていませんけど、それは高校国語の授業として相応しいの…

日本国語教育学会全国大会2日目の振り返り②

大学部会シンポジウム「国語科における論理的思考」 研究でも扱うところであるが、論理的思考の定義は難しい。そんな思いからヒントを得るために、この部会に参加した。 「論じる」を学習・指導のキーワードに(渡辺哲司氏) 渡辺氏は本職は保健・体育科の教…

日本国語教育学会全国大会2日目の振り返り①

今日も日本国語教育学会全国大会における学びの振り返りを行いたい。 校種別分科会18 高等学校(書くこと) 「表現することへの意欲を高める指導について」(岸田潤子先生) 岸田先生は昨年度高校の非常勤講師として1年間勤務した際に行った実践を経験をまと…

日本国語教育学会全国大会1日目の振り返り

当学会会長田近洵一氏の「総括と展望」によれば、振り返りは単にメタ認知を促すものでなく、未来の学びを開く生産性を持つものだそうである。このブログにて振り返りを行い、未来の学びを開く契機としたい。 基調提案(鳴島甫氏) 主に『「主体的・対話的で…

平成最後の夏の予定

平成最後の夏の予定(前半戦) - ならずものになろう ロカルノさんのこの記事に触発されて。 生活のためのバイトは最小限に抑えつつ、基本的には研究に勤しもうかなと思っている次第。 クリティカル・シンキング教育:探究型の思考力と態度を育む (早稲田大学…

【書評】古田尚行『国語の授業の作り方 はじめての授業マニュアル』

久々に丸一冊本を読みきった。 国語の授業の作り方: はじめての授業マニュアル 作者: 古田尚行 出版社/メーカー: 文学通信 発売日: 2018/07/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「読みきった」というのは内容をしっかりと理解したという訳では…

目標を振り返って

大学院に入学して3か月が経過した。大学院の講義は人数の関係もあってか、大学の時よりもきめ細やかで、当然のことながら質も高いように思われる。そんな講義は一日に一つあるかないかで、もっぱら本を読んだり、考えを巡らしたりする日々を過ごしている。ま…

ペダゴジカルな三角関係

母校で尊敬する先生からお話を伺うことが出来たので、それをここにまとめたい。 まず、無学にしてその先生が修士課程に在籍されている時に研究なさっていた垣内松三(かいとうまつぞう)氏について存じ上げなかった。垣内氏は国語教育の源流を形作った人であ…

フィールドワークの予定

母校の学園祭に行き総合学習の成果物等を見たたことでフィールドワークの重要性を再認識した。私の書いた卒業研究はフィールドワークなし、学校司書さんに助けられながら文献をあたり、専門家の方が行った研究の成果を集積しただけのお粗末なものであった…。…

帰って来られる場所

母校の学園祭に行ってきた。 母校は愛しているが、大学での日々に追われて足が遠のいてた。久々に母校の門をくぐったことでそこで過ごして6年間を思い出し感傷的な気持ちになった。良い学校だなぁ…。 しかし、ただ感傷に浸りたくて母校を訪れたわけではない…

そうだ、ブログを書こう。

思い立ったが吉日である。 奇しくも今日は世界教師デーらしい。(1994年国連により制定)恥ずかしながら今日初めて知った。教師を目指す身として何やらは運命めいたものを感じざるを得ない。 このブログは、主に教育についての持論や読んだ本の感想、それ以…