虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

【雑感】「これからの「国語科」の話をしよう!」に参加して

今後資料をもとに加筆修正するがとりあえず投稿。

ワークショップの前に

  筑摩書房の本の販売ブースがあったのでずっと欲しいと思っていた以下の二冊を買ってしまった。

高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選 (単行本)

高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選 (単行本)

 

 

 

大人のための学習マンガ それゆけ!  論理さん (単行本)

大人のための学習マンガ それゆけ! 論理さん (単行本)

 

 

 

 参加者の多さが垣間見えるであろう以下のツイート。

 

五味渕先生からのこの会の趣旨説明

 

 

文学通信さん有難うございます。

 

古田先生による話題提供

 

阿部公彦先生による話題提供

以下の方が分かりやすい。

 

紅野先生による応答

 

全体討議

 フロアの方はフロアの方として質問・意見・感想はサッサと述べて、そこを出発点とした登壇者の喋る時間を増やして欲しいなと。

 

前半★【緊急ワークショップ】「これからの「国語科」の話をしよう!――紅野謙介『国語教育の危機』(ちくま新書)を手がかりに―」(2019年1月13日(日)、大妻女子大学) #これからの国語科 - YouTube

 後半★【緊急ワークショップ】「これからの「国語科」の話をしよう!――紅野謙介『国語教育の危機』(ちくま新書)を手がかりに―」(2019年1月13日(日)、大妻女子大学) #これからの国語科 - YouTube

 気になった方はぜひ上の動画を参照されたい。

 

早いもので明日明後日は…。

  楽しみにしてきたイベントが目前に。明日はワークショップ、明後日はシンポジウムである。

昨日から私は同窓会企画で都内の戸建てにいる。今は人数も少なくなり、夜通しやったゲームにも飽きてブログを書いているわけだ。明日はここから出発しここに帰り、明後日解散とともに明星大学に向かう予定。

 今日は駅前で時間つぶしに寄ったBOOKOFFで買った本、そして明日の学会に持っていく本の紹介をしたい。

 

東大教師 青春の一冊 (信山社新書)

東大教師 青春の一冊 (信山社新書)

 

  こういう人が選んだ本の紹介を集めた本はかなり好み。

 

源氏物語の女性たち (小学館ライブラリー)

源氏物語の女性たち (小学館ライブラリー)

 

 昨年の大晦日源氏物語を語る会に触発されて、

 

勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)

勉強法が変わる本―心理学からのアドバイス (岩波ジュニア新書)

 

  下の記事で紹介したフォーラムで初めて市川伸一先生のお話を聞き、著作も読んでみたいと思い購入。

hama1046.hatenablog.com

 

ここまで東大ゾーン。

 

ディズニーの魔法 (新潮新書)

ディズニーの魔法 (新潮新書)

 

 上は 構想中の単元に使えそうだなと。

 

ロハスの思考 (ソトコト新書)

ロハスの思考 (ソトコト新書)

 

  高等学校国語科教科書に載ることも多い福岡伸一。下の本を積読しているが使えそうかなと思い購入。

 

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

 

 

 明日のワークショップには以下の三冊を携えて行く。

  まずは登壇者古田先生による著書。

国語の授業の作り方: はじめての授業マニュアル

国語の授業の作り方: はじめての授業マニュアル

 

  以下の記事には初めてお会いした時のわずかな時間での印象深い出来事を書いている。学部4年時東京大学大学院教育学研究科の院試二次試験に落ち、失意に沈んでいた頃である。

 

hama1046.hatenablog.com

 

押し付けるように名刺を渡そうと思っている。失礼を承知で来年度公開授業やってくれませんかと聞いてみよう。

  この雑誌も必携だろう。

日本語学 2018年 11 月号 [雑誌]

日本語学 2018年 11 月号 [雑誌]

 

 解説は載っていないが新学習指導要領に目を通す際に便利。ワークショップでここに所収された論文への言及もあるかも。

  最後はこの本。

母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて (SEKAISHISO SEMINAR)

母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて (SEKAISHISO SEMINAR)

 

 自分の未熟さから時間が作れない中でも以下の本は移動中ちまちまと読み進めている。現在は第3章を終えたところ。

 

hama1046.hatenablog.com

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 第3章の終わりはここで語られていることと重なる。田中実氏及び難波博孝先生のお話の一端が理解できたのかなと思う。

 

明日明後日とお会いする方と少しでもお話しできれば。

今後の読書のために橋本陽介先生の著作をご紹介

  またしてもちくま新書から必見の新書が発売された。

使える!「国語」の考え方 (ちくま新書 1380)

使える!「国語」の考え方 (ちくま新書 1380)

 

 同著刊行に沸く喜びの声(一部)

お仕事が早い。

 そしてすかさず返す抜かりのない橋本先生。

 

文学に疎い自分にとってこういった本の存在は有り難い。 

 他にもナラトロジーを中心とした自身の研究に関わるに書籍から、

物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)

物語論 基礎と応用 (講談社選書メチエ)

 
ナラトロジー入門―プロップからジュネットまでの物語論 (水声文庫)

ナラトロジー入門―プロップからジュネットまでの物語論 (水声文庫)

 

 

 言語学に関する本

日本語の謎を解く: 最新言語学Q&A (新潮選書)

日本語の謎を解く: 最新言語学Q&A (新潮選書)

 

 語学力本まで。実に幅広く著書を執筆されている。

7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社黄金文庫)

7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社黄金文庫)

 
7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社新書331)

7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社新書331)

 

   何故上記の著書を一冊も読んだことのない私がこのような記事を書いたかというと十条の古本屋で以下の本と運命的な出会いをし、「はじめに」「序章」を読んで心をがっちりつかまれたからである。

 今読んでいる難波博孝先生の『母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて』を読み終えたら是非橋本陽介先生の著作を読みたい。

永遠の課題、カリキュラムの柱となる探究をどう組織するのか?

  大学院で総合学習開発演習という授業を履修しており、そこで45分を自由に使って発表・授業をすることになった。そこで何をするか考えるついでに記事にしようと思う。

新版 学び合いで育つ未来への学力―中高一貫教育のチャレンジ―

新版 学び合いで育つ未来への学力―中高一貫教育のチャレンジ―

 

  上は私の母校兼未来の勤務校(自称)及び東京大学教育学部・教育学研究科の教授の方々が書いた本である。恐るべき著書。この本の内容を引用しつつ、私自身の母校での学びをふりかえり、私が考える同校のカリキュラムの良さや改善すべき点、改善案を挙げていく予定だ。同校の総合学習カリキュラムは以下の通り。

 基礎期(1・2年)は決められた授業で、フィールドワークを通して学ぶ。充実期(3・4年)は2学年合同の少人数選択講座(課題別学習)で学ぶ。そして、それらの集大成として4年3学期のはんこ回り(教員に探究するテーマの相談をし、3人の教員から担当してもいいよというGOサインのはんこをもらうという慣例。3人のうち1人の教員が卒業論文の指導を行う)から探究活動をスタートさせ、6年の7月まで16000字程度の卒業論文を執筆する卒業研究に取り組む。

 私の考えるこのカリキュラムの良さは教科学習とは異なった興味・関心という学びの器を育てている点にある。特に、課題別学習は教員の設定した講座から自由に選択出来(と言っても人数が偏らないように人数調整するため必ずしも第一志望の講座を選択できるわけではない)、伝統芸能を体験する講座や大学数学の教科書を読む講座、町のバリアフリーを探す講座など実に多彩な学びが展開される。

 私の考えるこのカリキュラムの改善すべき点は問いを立てて探究する経験が集大成に当たる卒業研究だけであり、探究のスパイラルが6年を通して複数回経験できない点が挙げられる。個人でテーマを設定し、調べレポートを書く経験は非常に充実しているが、問いと答えとの間の長い探究は卒業研究でしか経験しておらず、学習者に依存する部分が大きい。母校でよく言われたことに「卒業研究は調べ学習ではない」がある。このことを全員に実感させたうえで卒業研究という枠の中の探究に向かわせるようなカリキュラムを再考する必要があるのではないかと思うのである。言うは易く行うは難しであるが、卒業研究で書く論文と今まで学んできたレポートとの区別があいまいだった私としては(今でもかなり難しいが)こうした卒業生を今後出さないでほしいのである。

 

学びの技 (YOUNG ADULT ACADEMIC SERIES)

学びの技 (YOUNG ADULT ACADEMIC SERIES)

 

 

 

  発表では上の本などを参考に論じていければと思う。個人的に課題別学習は保持しつつも、その中で探究的な要素を各講座に取り入れていくのが良いのではないかと思っている。

2度目のブックオフという大罪

  以下で紹介した初買いに飽き足らず、二度目の散財。

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もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)

 

 

 

問いからはじめる教育学 (有斐閣ストゥディア)

問いからはじめる教育学 (有斐閣ストゥディア)

 

 

  著者である勝野先生による紹介を聞いたため、印象に残っていた。

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  全国漢文教育学会会員の端くれとして。これから勉強していきたい。

 全国漢文教育学会の今年度の勉強会のまとめは以下、

 

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「美女と野獣」の野獣になる方法 (文春文庫 み 35-2)

「美女と野獣」の野獣になる方法 (文春文庫 み 35-2)

 

  タイトルに惹かれ購入。同著者の書いた『LOVE理論』を読了している。(成果は聞かないで頂きたい) 

 

〈銀の匙〉の国語授業 (岩波ジュニア新書)

〈銀の匙〉の国語授業 (岩波ジュニア新書)

 

  同期がスローリーディング的手法を応用した日本語教育について研究するそうなのでこの辺りを読んでおきたいと。

 

教師の文章

教師の文章

 

  進められることが多いので出会いを逃さず購入。恥ずかしながら宇佐美先生の著作を読んだことがないので。

 

これは教育学ではない―教育詩学探究 (叢書konTakt (1))

これは教育学ではない―教育詩学探究 (叢書konTakt (1))

 

  完全に勘で購入を決めた本。一応アマゾンで値段を確認した。さて、吉と出るか凶と出るか。

 

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

 

  小学生の頃に始めて読んで以来「幸福な王子」という話のファンである。大学入試共通テストにもちょろっと出てきてうれしかった記憶が。オスカーワイルドのほかの童話も読んでみたいなと。

 

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

 

  我が大学の国語専修必読文献のうちの一冊である。(読んでない)

 昨日の記事の発端である。

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 来年度非常勤をやる(内定はもらっているが条件次第でという予定)にあたり、何となく中2を任される気がして先回りして購入。折に触れて読んではいるものの通読はしていないと気づかされた。中2は教育実習で初めて授業した学年で個人的に思い入れがある。

 

 積んでばかりではいけないと思いつつも財布のひもが緩み、緊縮財政が確定したのであった。

アンソロジーで出逢う古典

 

 

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 こんなことをしたのに昨日もブックオフに行ってしまった。買った本の一部に

評判が良いので買ってみた。

作品だけでなくテーマで読むのも面白そうということで。すると、

とあり、すかさず安易な質問をかます

愛のある解答を頂いた。

 

はたらく (人生をひもとく 日本の古典 第二巻)

はたらく (人生をひもとく 日本の古典 第二巻)

 

  財布から金がなくなる音がする

肝要ながら難所―ナンシー・アトウェルのhand over 「譲り渡す」とは何か

 発端はこのツイート

 私が読んできたこと聞いてきたことを基に以下のように返す。

 そして以下のような返答を得た。

 翻訳者の一人でRW/WWの実践も意欲的に行っているあすこま先生は以下のように述べている。

 

 

考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

 

  青国研でもあすこま先生はこの本を勧めており、私を含め参加者はメモを取っていた。(すでに読了した人も多かった)

  あすこま先生もモリッシー先生も甲斐先生の指導がナンシー・アトウェルの「譲り渡す」に近いという風に考えている点で共通する。

 奥の深い概念ほど言語化が難しい。私も教室で探究していかねばなと思いまとめた次第。