今日のブログは国語教育史ネタでいこう。
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
今日はここにおりました。
何ヶ月ぶりかの教科書研究センター来訪。
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
論文の〆切が10月末に迫りいよいよ追い込まれてきた…。
今回の目的は学習指導要領解説国語編の概観。戦後刊行された全ての高校国語科教科書を見るのは不可能なので、対象を絞りましたーという際の根拠が欲しい。
を読んで「現代国語」と古典科目との二分化された頃に、経験主義から系統主義へ移行したという記述があったように記憶しており、そこを学習指導要領及びその解説の記述からうまいこと説明したいなと。
いきなり横道に逸れるマン。
『昭和29年(1954)版中学校高等学校学習指導法国語科編』文部省
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
→価値のある資料で研究していきたいと思う。特に「〔付録〕教師のための参考書」は教員に読まれる(はず)学習指導要領や解説に載せても良いのではないか。個人的に学習指導要領作成に関係した参考文献を載せて欲しい派。読むかは別。
日本の古本屋にて。買ったった。 pic.twitter.com/mumEKm5JCl
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
これで論文を量産してやるぜ。
「現代国語」と「現代の国語」
「ア ことばには一定のきまりがあって,思想,感情,知識,情報を伝達するはたらきのあることについて理解すること。」(「現代国語」(ことばに関する事項)解説)
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
「ア 言葉には,認識や思考を支える働きがあることを理解すること。」(「現代の国語」〔知識及び技能〕(1)言葉の特徴や使い方に
関する事項の解説)時代の変化によって洗練されている感じはあるが、やや落としている部分もある印象。興味深いのはユーモアと言葉の使い方に関しての「現代国語」の解説記述。
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
「ユーモアの表現なども,伝達の場に即したことばのはたらきとして考え,ある程度身につける必要もある。」
「ことばの使い
方しだいで,思考が正確にもなり,粗雑にもなるし,発展もし,停滞もする。思考と言語との関係,言語の情緒性等についても,指導する必要がある。」
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
結構面白い指摘では?
(書くこと)(3)考慮すべき点より「抜粋は形式上は創造の部面がないようであるが,実質はそうでなく,選択の力と積極的な構成力とがなければ適切な抜粋はできない。」(40頁)
— 虎哲 (@TigerSophia61) 2019年9月17日
古典は原則江戸時代までのものを指すや古文入門期の教材として明治文語文を扱ってもよいといった記述に出合えたり、人間・自然・社会といった文言がいつごろから学習指導要領に登場したのかが分かったりと収穫が多かった。
関心の所在でさらなる発見があるかも。皆様も是非。