虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

文化審議会答申(2004)『これからの時代に求められる国語力について』と遠藤瑛子実践

これからの時代に求められる国語力について:文部科学省を先程まで読んでいた。

 最近読む本や聞く話などで頻繁に取り上げられるためこれを機に読んでみようと思い立ち、印刷して読んでみた。15年前の資料とは思えぬほど現在の国語教育にも示唆を与える内容が多く載っていたため通読したことがないという方は是非一読して頂きたい。

 

以下、感想・疑問ツイート

 10頁に「望ましい国語力の具体的な目安」として、「課題解決のために必要な情報を収集し、情報を処理するための読み方ができる。」や「単なる感想文ではなく,思考,分析,判断を伴う小論文を書くことができる。」を挙げていることも興味深かった。

 

 堀裕嗣先生の『国語科授業づくり10の原理100の言語技術』を読み終えたため、次は 

人を育てることばの力―国語科総合単元学習

人を育てることばの力―国語科総合単元学習

 

 を読む。「探究的な言語活動を通して国語学力を身につけさせる学習指導は、以前からの遠藤実践の特質である。」という本書の序における浜本純逸先生の言葉にもあるように探究的な国語科学習指導の検討に遠藤瑛子実践は欠くことが出来ないのだ。

  去年度に以下の本を読み、遠藤実践の大まかな概要については既にわずかばかりの知識がある。

国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ

国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ

 

  先の答申にも「日常の言語生活の中では,この「聞く」「話す」「読む」「書く」という言語活動が様々な状況に応じて,複雑に組み合わされて用いられている」(7頁)ために「「聞く」「話す」「読む」「書く」という言語活動を有機的に組み合わせて指導していくという観点が大切である。」(15頁)という指摘があるが、遠藤実践はそのことを念頭において総合単元学習を組織しているように思われる。

 遠藤実践から探究と国語科学習指導の親和性を見いだしていきたい。