ディベートの締めは意見文で!
もうすぐ10時間以上かけていたディベート単元が終わる。
以下のようなトランス状態になったり、
教室でディベートやっていて、意見を戦わせたい欲がすごいのです。いうまでもありませんが、意見の相違と相手の好き嫌いは別です。他者理解の為に絡むことがありますが、「今そういう気分じゃないわ、だるっ」って人も大勢いるだろうし自重するよう努力します…。どうでもいい人には絡めないんです…。
— 虎哲 (@TigerSophia61) October 5, 2019
絶版になっているこの本をAmazonで購入して読むくらいには授業者としてディベートにのめりこんだ。
学校行事・部活動で楽しむディベート実践ガイド (ネットワーク双書)
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- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2001/07/01
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研究会の際に「未経験のディベートやるんですけどどうしたらいいですか!?」という旨の相談をした際に、様々なご指導を頂いた最後に山下直先生から「ディベートだけやらせるとお祭りになっちゃうから最後に書かせるといいよ(ざっくり訳)」とのアドバイスを頂いた。
今回も指導の引き算がうまくいかず技術的・生徒指導的サポートに徹した結果生徒のポテンシャルに依存した学習になってしまった。普段の授業で見られない側面で輝く・のめりこむ生徒の姿が見られ、目的に応じた情報収集力や批判的に聞き自分の意見を述べる力が伸ばせた(これらもポテンシャル?)のは成果だが、準備をしようとしない生徒がとことん伸びない学習になっているのが大きな反省点であった。
以下が単元の締めに行う予定の意見文課題について説明した資料(本日作成)である。少しでも指導の様子が見えたらこれに勝る幸いはない。
ディベート最終課題について
ディベートで付けた力や論題についてどれほど思考を深めたかを確認するために意見文を課す。この意見文はディベートで思うようなパフォーマンスが出来なかったものの救済措置(初めてやる高度な言語活動、出来たら素晴らしい、出来なくても挫けずに今後に活かしてほしい)であると同時に持てる力を存分に活かしてディベートに一生懸命取り組み、大きく成長した者がその成果を形に残すものである。
意見文は左に示すような条件を踏まえて記述したものである。
①まず、論題「日本は、運転免許証を満70歳で強制返納させるべきである」について(賛成・反対)の立場を示す。
例)私は、飲食店を全て禁煙にするべきだと考える。
②論題について(賛成・反対)する理由を論じる。(立論)
例)なぜなら、飲食店を全て禁煙にすることでたばこを吸わない人を受動喫煙の被害から守ることが出来るからだ。九州看護福祉大学教授川俣氏は「受動喫煙に曝露された割合が最も高かった場所は飲食店六十二・一パーセント」と述べており、飲食店を全て禁煙にすることでこれらの被害を未然に防ぐことが出来るからだ。
→ディベート試合における立論や第一反駁同様必ず引用をする。引用と分かるよう「」を用いる。(一回以上引用すればよい。)
③②で述べた理由の反論を想定し、それに対する再反論を行う。(反駁)
例)確かに、飲食店を全て禁煙にすることは喫煙者の権利を侵害しているという反論があるだろう。しかし、飲食店を全て禁煙にすることは喫煙者がたばこを吸う行為自体を否定するものではない。分煙が進む昨今、あくまで受動喫煙の被害からたばこを吸わない人を守るために必要な措置である。飲食店は様々な年代が出入りする場所である。特に子供や高齢者を受動喫煙から守る対策は不可欠である。
→③も引用をしてもよい。その際は②と同様「」を用いる。
④これまでの流れを踏まえてまとめる。(なくてもよい)
例) たばこを吸わない人を受動喫煙の被害から守ることが出来るプラン導入のメ
リットは大きいため飲食店を全て禁煙にするべきである。
分量は四百字詰め原稿用紙一枚以上。なお、例文合計が四百六字で条件クリア
念のため言っておくとこの資料はディベート部顧問で今回の単元を提案して下さった先生が作成してくださった生徒配布資料を基に独自で作成している。喫煙者に恨みはなく、飲食店で全面禁煙にせよとも思っていない。もちろん副流煙が大好き!なわけはないが、大学時代から仲の良い方々は喫煙者が多いくらいで食事の時もどうぞ吸ってくださいスタンスである。