虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

三省堂「現代の国語1」所収「玄関扉」教材化の覚書

 明日から授業が始まります。

2学期は「玄関扉」から。

  受験生時代は学校・塾共に先生が優れていたためキーワード集を買わずに文章から頻出テーマの知識を学んでいた。

イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード

イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード

 

イラストと平易な文章、しっかりした内容でお勧め。優秀な生徒とはいえ中1で理解できるか? というところに不安はあるが、補助解説をしつつ利用しようかなと。

→配布資料をちゃんと読んでそうだったのは控えめに言って生徒の1割くらい。レベルの高い方のクラスで、一人の生徒がニコニコしながら「レベルたけぇ…」と言ってくれたのは嬉しかった。興味の持てない生徒を置き去りにしてしまった感はあった。

 

 

 読書メーター感想を参照して

→「読み分けワーク」は事実・理由付け・意見を推理などの例を出しながら割と丁寧に説明したもののその定義を自分のものとするのに苦慮している生徒が多かった。話を聞くと分かるが線を引いて読み分けるとなると難しい…といった具合である。個人作業の後は全体共有を行った。読み分け結果とそう考えた理由を共有することで後のディベートで聞き分ける際に有効かなと考えたためである。自信のありそうな生徒やうるさい生徒しか当てられなかったのが残念で机間指導の際に良い生徒の例を拾い上げておくとなおよかった。(線を引けない生徒の対応に終始していたため)また「書きかえ」を要約に変更してみた。これについては熱心に取り組んだ生徒が多かったように思う。読みの理解度や誤読といったところを要約を読むことで把握できたのは大きな発見であった。

 当然ながら就活・修論があっても授業は犠牲にできない。余力があればリフレクションも。(→以降がリフレクション)