虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

書くことの難しさと向き合って

 今書いている論文が自分にとっては自明のことを論理的な飛躍の少ないように丁寧に論じなければいけないのでとても辛い。そして読んでも確かになんのこっちゃわからん研究能力の低さ丸出しって感じだ。明日の研究会に持っていこうと思ったが未だに完成を見ないしお目汚しするだけなのでやめておこう…。

 書くことと探究との繋がりは大いにあると思っている。面白いテーマだとも思う。しかし悲しいかな、私はどちらも好きなのに、文章も探究も苦手だ。

 今まさに研究対象にしている書くことと探究に苦しめられているというシュールなギャグをやらかしているのが私である。国語総合における書くこと(捜索ではなく意見文・報告文の類い)の実態を把握し、そこから現在も探究につながる指導ができる萌芽と成り得るものがあるよ!的なことまで論じたいが実力不足に苦しむ。

 まあないだろうとハナから探していなかった先行論を検討していくうちに自分がぶち当たっている壁に果敢に挑戦していた方がいらっしゃったことを知る。

 

書くことの教育における理論知と実践知の統合

書くことの教育における理論知と実践知の統合

 

 CiNiiで二本の論文が引っ掛かり芋づる式にこの本の存在も知った。

 そしてあすこまさんがこの本について数年前に言及されていたことを知る。恐るべきアンテナの高さ。

 あすこま先生のツイートによれば、この本は過去20年間の小中高の国語科教科書における意見文作成について関する記述を分析された労作らしい。書くことの再帰的プロセスへの言及は今の国語総合教科用図書にも少ないといってよい。

 

hama1046.hatenablog.com

 

 この本は大学図書館には入っていなかったので来年度に購入希望を出したい。今から3月までの論文には間に合わないけど…。今のところ全くの私見であるが、先のツイートの通り書くことと探究とのつながりは強いと思っている。この本に学ぶところは多いと思う。