#ふぁぼされた数だけ今年読んでよかったものあげてく
— 三宅香帆 (@m3_myk) 2019年12月8日
12月なのでやるぞ〜〜🥰🎄たぶん返信はゆるゆるになりますがご興味ある方いらっしゃったら!ジャンル問わず!
三宅さんに便乗したら13ふぁぼ頂けたので紹介。
「いま人々が渇望しているのは、「新しい能力を求めなければならない」という議論それ自体である」という前提に立つと教育の役割を改めて考えていかねばなるまい。
②幸田国広『高等学校国語科の教科構造―戦後半世紀の展開』
元々指導教官の影響で国語教育史に興味があったが、この本で改めてその面白さ・意義深さを知ることが出来た。今回の改訂の背景に存在する研究の一つであろう。
③三宅香帆『人生を狂わす名著50』
三宅香帆さんにハマったきっかけ。処女作にして現段階の最高傑作と私が勝手に思っている書評本。選書と本のすすめ方の幅が広く憎らしく思うほど感嘆させられる。当分読む本に困らない。
④ 角川書店編『竹取物語(全) 』(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
今年中学1年生を担当していることもあり、教材研究がてらはじめての通読。発見も多くあり、古典作品を通して読んでみたいと改めて思った。
⑤ 井上尚美『思考力育成への方略―メタ認知・自己学習・言語論理』
リンクはいずれ買いたい新装版。思考力を扱うなら井上尚美読んでおけという学部4年時に受けた指導教官のアドバイスを何故かスルーしたことが悔やまれる。度々引用参照されている名著。
⑥勝又基『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』
度々議論されるテーマでシンポジウムを開き、参加者の声を含め書籍化したというエポックメイキングな本。ちゃっかり私の意見も載ってます♡
⑦ 池内 紀他2名編著『日本文学100年の名作 第1巻 1914-1923 夢見る部屋』 (新潮文庫)
10年間を描き出すアンソロジー。語り手の考え方が私に近かったのでタイトルにもある宇野浩二「夢見る部屋」が最も気に入った。
⑧村上春樹『職業としての小説家』
教科書に採録された短編やエッセイ、『風の歌を聴け』を読んだだけの私ですら村上春樹という人間を描いたこの本を面白く読めた。彼が身体性を重視する作家だということが意外であった。
⑨土屋陽介『僕らの世界を作りかえる哲学の授業』
フィロソファー・イン・レジデンスの土屋先生によって哲学対話の理念や歴史、実践について丁寧で明解な言葉で書かれた本である。酒井雅子先生も哲学的討論の意義を指摘。
⑩ 難波 博孝『母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて』
年始にこの骨太な本をじっくりと読んできたことが今に活きている(ように感じる)。国語科の6つの領域や125頁・323頁でなされた指摘に自覚的でありたい。
11仲島ひとみ『大人のための学習マンガ それゆけ! 論理さん』
1日で読了し、卒業問題で「合格じゃ‼︎」を頂いた。楽しく論理が学べる。勢いそのまま学部時代に挫折した、監修野矢先生の著書『入門!論理学』も読了した。
12隠岐さやか『文系と理系はなぜ分かれたのか』
タイトルになっている問いを通史的な検討、「文系・理系という分類が、人々の人生や社会制度とどのように関わりっているか」検討することによって「ある視点を提示」した。
あと1冊は今読んでいる最中だが、
であろうかと思う。もっと紹介したい…という欲は抑えて修論に向かう。
→読了しました。手の内を明かすというのはもっと積極的に行われて良いと思う。