虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

三宅香帆さんのイベントメモとそれに関する読みたい本紹介

bookandbeer.com

まずはこちらのイベントの感想メモをざっくり紹介

 メモが性格を反映しているほどぐしゃぐしゃなので話題は順番が入れ替わっている可能性があることを予めご容赦頂きたい。

 

・感想を書くと私の引き出しに入る

 「私の引き出し」という表現がすごく気に入った。私が本を読むたびに、下手なのを承知で感想を書くのかというと、上の言葉の通りなのかもなと気付かされた。

・2019年11月20日現在の三宅さん2019ベスト本は『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』

  変わるかもしれないと前置きしつつ、今年お亡くなりになった橋本治氏の本を橋本治ロスで読み返していた期間があったそうで、そこで改めてすごいと思ったそう。少女漫画批評の本で「私のやりたいこと既にやられている!!」とテンション高く仰っていたところが印象に残っている。

花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 (河出文庫)

花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 前篇 (河出文庫)

 
花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 後篇 (河出文庫)

花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 後篇 (河出文庫)

 

 ・テーマをもって本を選ぶ

 三宅さんはどのように本を選んでいるのかという話で聞くことが出来た。その時三宅さんが抱いているテーマが「才能と生活」についてで二つはリンクしているものの両立しえないものだと仰っていた。その文脈でのだめカンタービレをアツく推されていた。

  三宅さんの抱くテーマが面白く、私も考えたいとイベントを開催していた書店でこちらの本を購入。同い年の本である。まさに「探究読書」というべき本の楽しみ方だなと感動。

才女の運命―有名な男たちの陰で

才女の運命―有名な男たちの陰で

 

 ・三宅さんはイギリス文学好き

 海外文学の話になった際にチラッと仰っていた。そこで勧めていたのはカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』ちょうど積読なのでこの冬読みたい。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

 

 「来年からイギリスに住むのですがイギリスを知るためにおススメ小説有りますか?」と聞きたかったが質疑応答がかなり白熱しており、体調も悪かったのでイベント後に声をかけるのも断念。

 

  遊びに行って三宅さんの書いたものを買ったものの、顔を見て謎に緊張して声もかけず足早に退散。

人生を狂わす名著50(ライツ社)

人生を狂わす名著50(ライツ社)

  • 作者:三宅香帆
  • 出版社/メーカー: ライツ社
  • 発売日: 2017/09/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  こちらの本の三浦綾子『氷点』レビューが短編小説の形式で書かれていて、ハートを鷲掴みされた。今年度意識的に取り組んでいる問いを立てて読みを深める力を見る試験問題を作る際にぜひ活用したい。だから今回寄稿された小説も楽しみだった。

氷点(上) (角川文庫)

氷点(上) (角川文庫)

 
氷点(下) (角川文庫)

氷点(下) (角川文庫)

 

  アイドルを描いた今回の短編小説、教材化はとある事情で難しいが、描き方に工夫が凝らされていて今回も素敵だった。

2冊ほど買っているものが被っていて嬉しく思う。

card-media.infoseek.co.jp

  こちらの記事で紹介されており、日頃私の読みたいを先回りして示してくださる方が愛読しているバトラーの本が最も気になっている。

 

イベントで三宅さんに勧めて頂いて購入読了した。拙レビューはこちらに

bookmeter.com

  講演の日にご著書の発売、会場で売ってくださることはあるのだろうか。

 

hama1046.hatenablog.com

誰か我が枕元に届けてください(その前に多分買って読んでいる)