加筆修正なう。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月31日
今日の記事は「読んだ本で振り返る2018年」にしよう。渡邉先生の単元について今年中に書けなかったのが心残り。
久々の有言実行。
今年一発目の読了は、
である。
【学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)/今井 むつみ】私の生涯の探究テーマは恐らく探究と国語科との関連をいかにして図るべきかということであろう。本著では今井むつみ氏がタイトルの通… → https://t.co/I6qhCtDPsQ #bookmeter
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月22日
今年初めに読んだ本で、私の言語観に大きな影響を与えた。言葉の獲得と学びとはつながりがあるのだなと。個人的にすごく楽しく読めた。教科書編集に携われるようになったら今井さんの文章を推したい。今はどれだけ扱われているのだろう。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月22日
4年後期、修士1年前期はほとんど記録が残っていない。(そんな馬鹿な)
読了はしていないが、
「新しい作品論」へ、「新しい教材論」へ―文学研究と国語教育研究の交差〈1〉
- 作者: 田中実,須貝千里
- 出版社/メーカー: 右文書院
- 発売日: 1999/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
や
などを用いて『こころ』を丸々一冊扱う授業実践について考えていたことは覚えている。前期の近代文学演習である。
その中でこの本や渡邉久暢先生について知ることが出来たのである。
研究会で課された桜を扱う「言語文化」単元開発で
変わる! 高校国語の新しい理論と実践―「資質・能力」の確実な育成をめざして
- 作者: 大滝一登,幸田国広
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2016/11/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
や
桜の科学 日本の「サクラ」は10種だけ? 新しい事実、知られざる由来とは (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 勝木俊雄
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/02/16
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
などを元に考えた。(なお作った単元は想定する学習者のレベルが高すぎると一蹴)
そして発売後なかなか手に入らず、手に入ってから食い入るように読んだ一冊。
以下の拙書評を参照されたい。
2019年にこの本で中等教育国語科の教員希望で集まり、読書会をやりたい。
8月は以下の本にささげた。
クリティカル・シンキング教育:探究型の思考力と態度を育む (早稲田大学エウプラクシス叢書)
- 作者: 酒井雅子
- 出版社/メーカー: 早稲田大学出版部
- 発売日: 2017/02/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
骨太な本で一か月近くかかった(研究会で出歩くことも多かった)がそれだけかけても読む価値のある本。
以下の本は探究学習を行う生徒必携の副読本であり、バイブルでは。
思考を深める探究学習: アクティブ・ラーニングの視点で活用する学校図書館
- 作者: 桑田てるみ,丸山誠司
- 出版社/メーカー: 全国学校図書館協議会
- 発売日: 2016/10/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
2019年は同著で扱われている内容を国語科の指導事項と合わせて検討したい。(「副読本にしていい?いいよね?」と未来の教科主任や管理職に詰め寄るため)
ちくま新書二連続
9月のちくま新書新刊はアツかった。(私にとって)
国語教育の危機――大学入学共通テストと新学習指導要領 (ちくま新書)
- 作者: 紅野謙介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/09/06
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
来年 1/13・14東京で熱い国語教育のイベントが!
熱いと言えば
拙著、記念すべき10冊目『使える!「国語」の考え方』が1月9日発売です。高校現代文の謎解きから始まり、興味深くユーモラスに、そしてやや過激に文章について考えます。大人のための「国語」です。面白いのでぜひ買ってください https://t.co/d7uYbtm4Ez pic.twitter.com/hnK9aSSrDl
— 橋本陽介 (@qiaoyang915) 2018年12月27日
Don't miss itですね。
以下のキーワード集も今年発売。結構いいと思ったが、生徒に読ませてみてある程度読む経験がないとこの本の真の良さは分からないかなと思い直した。価値が低いわけではない。
以下の本も結構面白かった。著者の浅田先生が演劇に取り組んでいることもあり、そうした点でも発見があった。実践してみてから再読する必要がある。
甲斐先生の国語教室に行くための予習も兼ねて。試行錯誤の末のシンプルさ。改めて読むと授業を見たからこそわかる深さがあると思われる。
中学校 国語授業づくりの基礎・基本 学びに向かう力を育む環境づくり (シリーズ国語授業づくり)
- 作者: 安居 總子,甲斐 利恵子,日本国語教育学会
- 出版社/メーカー: 東洋館出版社
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
ちなみに甲斐先生の教室でこれ読んでみてと渡された二冊。付箋がびっしり張られていた。今まで読んできた本と比べ実にサーっと読めた。
国語嫌いな生徒が大変身する! 中学校国語科授業づくり10の原則・25の指導アイデア
- 作者: 松原大介
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2015/12/17
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
元々読みたかった本だが、同じ教室に著者あすこま先生がいらっしゃると知り、慌てて読んだ。
私が慌てたところで内容の重厚さに遅々として進まず、読み終えたのはあすこま先生と甲斐先生の教室でお会いする最後の日であった。しかし、この本を読み終えたことで実に多くの学びがあった。自分がRW/WWを実践できるのはいつの日か。
9月の頭にはこの本を読んでいたので感動も一入。
増補版 作家の時間: 「書く」ことが好きになる教え方・学び方【実践編】 (シリーズ・ワークショップで学ぶ)
- 作者: プロジェクトワークショップ
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2018/07/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
同著であすこま先生は自分で書くことの大切さを強調していた。生徒とともに書くことの楽しさ難しさを享受できるよう研鑽したい。
国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ―遠藤瑛子実践の事例研究
- 作者: 藤原顕,松崎正治,遠藤瑛子
- 出版社/メーカー: 溪水社
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
この本は本当に自分好みで、まさに自分の授業観が変わった。今までは教師がどのような働きかけをしていているか注視して公開された一時間の授業を見ていたが、この本を読んで授業の前後、及び教師の考えを形成したヒストリーに興味がわき、一見周辺と思われることにも目が行き質問をしてより深い教師の意図を探れるようになったのである。甲斐先生の教室を三週間ほど見させてもらったことも大きく影響しているかもしれない。
探究と合わせて教師のライフヒストリーもまた私の大きな関心事。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月29日
下の本も実に学びがあった。
自分の“好き"を探究しよう! ――お茶の水女子大学附属中学校「自主研究」のすすめ
- 作者: お茶の水女子大学附属中学校
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
というのもお茶の水女子大学附属中学校授業見学において自主研究ラウンドテーブルを見させていただいてから、どのような探究やその支援が行われているのか気になっていたからだ。
探究を軸に据えた学校間で通底する部分と独自性を持つ部分があり、それがくっきりと見える形で本著がつくられているからだ。
近年実践が増えている印象を受ける学習者が問いを立てて読む国語科実践でよく参考文献とされる以下の一冊。本書に国語の実践が載っていなかったのは残念だが、著者曰く磨き上げられたものだそうなので国語科にどう応用できるか今後試していきたい。
たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」
- 作者: ダンロスステイン,ルースサンタナ,Dan Rothstein,Luz Santana,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2015/09/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (6件) を見る
昨日ちょうど「君たちはどう生きるか」の漫画読んだな。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月24日
中高時代にこうした思索を一応は経ていたんだなぁと再確認した。
「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目醒めに対すると、同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように再び真理に向かうのを、私は見たことがある。」ゲーテの言葉 https://t.co/P1Y3Bt3h5E
読了こそしていないが・・・。
僭越ながらお勧めいたします。素晴らしい著作です。良い意味で重くなく、素敵な絵と軽やかな文体で楽しく読める。実に多様なテーマで書かれており、知りたいことが載っている。同じ考えや言葉でも、経験を踏まえたものは持つ力が全く違う。黒瀬先生のライフ・ヒストリーの資料としても価値があります。 https://t.co/33lOpzc9m0
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月24日
こちらも非常におススメ。
結局今年最後の一冊はこの本であった。
【国語科教育論/浜本 純逸】浜本先生が指導教官の先生の師匠ということもあり、著作を読もうと思い立った。私が読んだのは改訂版ではなく初版のものであり刊行から20年ほど経っているが、浜本先生の指摘は… → https://t.co/JTD7LNhoL1 #bookmeter
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月27日
そして記念すべき2019年一冊目は
母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: 難波博孝
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
に決めた。年を跨ぎ師弟関係で本がつながっているのも美しかろう。本来はクリスマスに読むはずだったのは秘密。
2019年読みたい本のほんの一例
【第三の書く―読むために書く、書くために読む (国土社の教育選書)/青木 幹勇】を読みたい本に追加 → https://t.co/y8C4aLOTBo #bookmeter
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月27日
この本のタイトルはいろんなところで聞く。今日も渡邉久暢先生の発表でもその前も何度も。この本は読めというお告げだな。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月27日
今刊行を楽しみにしている本。
— はまてん (@Hamaten61) 2018年12月24日
新しい古典・言語文化の授業: ―コーパスを活用した実践と研究― https://t.co/QxMHdEMmDJ #Amazon
2019年は院生らしくアクティブおしゃべり野郎から沈思黙考の似合う読書家へとシフトチェンジしたい。