虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

帰って来られる場所

 

母校の学園祭に行ってきた。

母校は愛しているが、大学での日々に追われて足が遠のいてた。久々に母校の門をくぐったことでそこで過ごして6年間を思い出し感傷的な気持ちになった。良い学校だなぁ…。

 

しかし、ただ感傷に浸りたくて母校を訪れたわけではない。目的は3つ。その目的は大まかに言えば達成できたかなと思う。

 

総合学習の取組を見る

母校の特徴は総合学習を軸としてカリキュラムが編成されているところである。無論それだけではないが。フィールドワークをよく行っているなというのが全体の印象。現地に行ってから考えるのではなく、基本的になんらかの問題意識を持って、フィールドに行ったのだろうということが生徒の成果物から推察される。こうしたことの積み重ねが興味関心の拡大につながるのだなぁとしみじみ。集大成である卒業研究のブースはやはり感慨深いものがあった。以前と変わった点は、そこに優れた卒業研究をした生徒の、卒業研究制作過程が見えるポートフォリオを置いていた点にある。卒業研究は成果も大事だが、過程での葛藤や奮闘にこそ得難い価値があると思う。その想いが反映されている素晴らしい試みだと思った。外部の人だけでなく、これから卒業研究に挑む後輩達にこそ見てもらいたいものだ。

 

②同級生に会う

同級生はその大半が来年就職を迎えるため、今年会わないと殆どの人ともう会うことが出来なくなる。無論全員と会うことは出来なかったが会うことができた、または話すことができた同級生とは中高生の頃のようにはしゃぐことができた。懐かしさに胸が熱くなった。ぼちぼち同窓会を企画してほしいものだ。

 

③先生に現状を伝え、お話を伺う

 母校の先生方の多くは修士課程(人によっては博士課程)を修了なさっている。自分も修士課程に進学し、国語と探究について研究することを伝えた。先生方のお言葉から、教員を目指していることを喜んで頂けているのが伝わってきた。身の引き締まる思いである。また、尊敬する国語科の先生からお話を伺うことが出来た。後日その内容をここにまとめたい。

 

次に母校を訪れるのは2月の公開研究会だろうか。

先生からも「来るんだよね?」とお声かけ頂いた。無論勉強させていただく予定だ。

昨日は修士課程でのさらなる飛躍に向け、膝を曲げた1日だった。ルーツである母校での日々を忘れずに、大学での研究に勤しみたい。