虎哲の探究

一介の公立中高国語科教員の戯言。未熟者による日々研鑽の記録。

2度目のブックオフという大罪

  以下で紹介した初買いに飽き足らず、二度目の散財。

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もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)

 

 

 

問いからはじめる教育学 (有斐閣ストゥディア)

問いからはじめる教育学 (有斐閣ストゥディア)

 

 

  著者である勝野先生による紹介を聞いたため、印象に残っていた。

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  全国漢文教育学会会員の端くれとして。これから勉強していきたい。

 全国漢文教育学会の今年度の勉強会のまとめは以下、

 

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「美女と野獣」の野獣になる方法 (文春文庫 み 35-2)

「美女と野獣」の野獣になる方法 (文春文庫 み 35-2)

 

  タイトルに惹かれ購入。同著者の書いた『LOVE理論』を読了している。(成果は聞かないで頂きたい) 

 

〈銀の匙〉の国語授業 (岩波ジュニア新書)

〈銀の匙〉の国語授業 (岩波ジュニア新書)

 

  同期がスローリーディング的手法を応用した日本語教育について研究するそうなのでこの辺りを読んでおきたいと。

 

教師の文章

教師の文章

 

  進められることが多いので出会いを逃さず購入。恥ずかしながら宇佐美先生の著作を読んだことがないので。

 

これは教育学ではない―教育詩学探究 (叢書konTakt (1))

これは教育学ではない―教育詩学探究 (叢書konTakt (1))

 

  完全に勘で購入を決めた本。一応アマゾンで値段を確認した。さて、吉と出るか凶と出るか。

 

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

 

  小学生の頃に始めて読んで以来「幸福な王子」という話のファンである。大学入試共通テストにもちょろっと出てきてうれしかった記憶が。オスカーワイルドのほかの童話も読んでみたいなと。

 

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

 

  我が大学の国語専修必読文献のうちの一冊である。(読んでない)

 昨日の記事の発端である。

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 来年度非常勤をやる(内定はもらっているが条件次第でという予定)にあたり、何となく中2を任される気がして先回りして購入。折に触れて読んではいるものの通読はしていないと気づかされた。中2は教育実習で初めて授業した学年で個人的に思い入れがある。

 

 積んでばかりではいけないと思いつつも財布のひもが緩み、緊縮財政が確定したのであった。

アンソロジーで出逢う古典

 

 

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 こんなことをしたのに昨日もブックオフに行ってしまった。買った本の一部に

評判が良いので買ってみた。

作品だけでなくテーマで読むのも面白そうということで。すると、

とあり、すかさず安易な質問をかます

愛のある解答を頂いた。

 

はたらく (人生をひもとく 日本の古典 第二巻)

はたらく (人生をひもとく 日本の古典 第二巻)

 

  財布から金がなくなる音がする

肝要ながら難所―ナンシー・アトウェルのhand over 「譲り渡す」とは何か

 発端はこのツイート

 私が読んできたこと聞いてきたことを基に以下のように返す。

 そして以下のような返答を得た。

 翻訳者の一人でRW/WWの実践も意欲的に行っているあすこま先生は以下のように述べている。

 

 

考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)

 

  青国研でもあすこま先生はこの本を勧めており、私を含め参加者はメモを取っていた。(すでに読了した人も多かった)

  あすこま先生もモリッシー先生も甲斐先生の指導がナンシー・アトウェルの「譲り渡す」に近いという風に考えている点で共通する。

 奥の深い概念ほど言語化が難しい。私も教室で探究していかねばなと思いまとめた次第。

 

 

2019年初買い!買ってきた本のご紹介

 本は自分の伸びていきたい方向へと伸びる有効な手立ての一つだと思う。明日までのBOOKOFFウルトラセールで1買ってきた5冊5683円の紹介をば。

www.youtube.com

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 

 

  ずっと読みたかった本。今年こそ読むと意を決し購入。さほど値が下がっていないように感じたが調べたら半額より少し高いくらいだったことが判明。歴史は個人的に結構好きで今は大筋の流れしか覚えていないが、高3センター試験日本史本番で91点だったのは数少ない自慢の一つ。だから日本史が得意だということではなく楽しんで勉強していた一つの証左かなと。逆に世界史はカタカナが絶妙に覚えられず赤点すれすれで単位修得後即離脱、数多いコンプレックスの一つで、かつ学びたいことの一つ。国語好きには歴史好きが多いような。(逆は少ない印象)アトウェルは歴史の教師も兼任していたそうだ。そちらはどのような学びだったのか気になるところ。

 

 

兼好法師 - 徒然草に記されなかった真実 (中公新書)

兼好法師 - 徒然草に記されなかった真実 (中公新書)

 

 誰が勧めていたかまたどのように勧めていたかは忘れてしまったが、この本を読みたくなったことは覚えている。いい加減な理由だが見かけたので迷わず購入。

 

 

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)

 

 

 

メディア・リテラシー―世界の現場から (岩波新書)

メディア・リテラシー―世界の現場から (岩波新書)

 

  上の二冊は中学校国語科教科書に取られている説明的文章の出典である。

 

 

スーツに効く筋トレ (星海社新書)

スーツに効く筋トレ (星海社新書)

 

 

 個人的にTestosterone氏のファンであり、またマッチョな体を取り戻すために購入。上のツイートは完全に同意である。このブログも読者が増えて欲しい、強そうだし。

 

 

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 
風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 

 

  同期の院生に村上春樹の研究をしている者がおり、かつ高等学校国語科教科書に村上春樹の文章が載ることも多いのでこれを機に処女作及びエッセイを読もうと購入。エッセイを買う予定ではなかったのだが目次の「第八回 学校について」が目についたので、運命と思い購入を決意。エッセイは好きなジャンルである。

 

 

紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

 

  この本は下の記事で扱ったシンポジウムで山元先生が紹介していた。私の記事は残念ながらそこを割愛している。

 

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「何から読めばいいか」がわかる 全方位読書案内

「何から読めばいいか」がわかる 全方位読書案内

 

 

 

理想の国語教科書 赤版

理想の国語教科書 赤版

 

  twitterでは何度か申しているが、私は齋藤孝先生の本が好きだ。複数の著書で同じことを言っている箇所に出くわす、本質を端的にとらえるあまり取り漏らしが多い(時折そうした中に誤った箇所がある)など欠点がないわけではないが、彼ほど多くを読み多くを書いている文化人はいるだろうか。佐藤優さんや池上彰さんかがいた。

 

 

速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

 

  マッキンゼーがなんぼのもんじゃとは思うが、仕事は早く終わるに越したことがない。少しでも得られるものがあれば。

 

 

「資質・能力」と学びのメカニズム

「資質・能力」と学びのメカニズム

 

  那須正裕先生は学習指導要領に大きな影響を与えた人物の一人である。遅ればせながら読んでおきたいと。

 

 

吉野弘詩集 (ハルキ文庫)

吉野弘詩集 (ハルキ文庫)

 

  「I was born」が有名だろう。私にとってはあまり印象に残っておらず最早やったのかという感じである。(それかそれをやったのが一回音読して終了先生の時だったか、もしくは教科書に採録されていなかったか)何故この本かというと甲斐先生が授業開きに使っていた吉野弘「最初の質問」という詩(この本には載っていない)が印象的だったのと、最近の学びから詩を学んでみたいと思ったからである。

 なお、そんな最近の学びについては以下を参照されたい。

 

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イソップ寓話集 (岩波文庫)

イソップ寓話集 (岩波文庫)

 

 

 

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

 

 

  ちょっと知的背伸びをして岩波文庫。前者は寓話を教材に使えないかなという下心と純粋に寓話の持つ面白さが私を魅了したこととが手に取ったきっかけ。後者は近代文学の先生が必読文献だとおっしゃって以後滔々と院生である我々に魅力を語ってきたためそこまで言わしめるこの本はどんなものなのだという興味から手に取った。

 

 今年中に読み終わる気が全くしない。未来の自分への投資である。

 

 

 

伝統・文化とは?(福井県立若狭高等学校・渡邉久暢先生の単元)

  今回扱うのは以下の記事でご紹介した渡邉久暢先生のご発表における単元の概要である。レジュメ・資料集及び分科会当日配布資料をもとに福井県立若狭高等学校第一学年で実施された単元「伝統・文化とは?」に迫りたい。

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当然書き漏らしがあることをご承知頂いた上で参考までにご笑覧頂きたい。

 

単元の指導と評価の計画(全10時間扱い/レジュメ・資料集114頁参照)

1・2時:【各時間の目標】自分なりの「問い」を生み出す。【評価規準(評価方法)】資料や他社との対話を通して、伝統・文化について問いを3つ以上設定している。(ノートの観察)【学習活動】「動物図鑑」『食べる 増補版』のテキストを通して、伝統・文化に関する自分なりの問いを生み出す。

3・4時:【各時間の目標】反応を予想した上で、論拠を挙げて自分の意見を述べる。【評価規準(評価方法)】自分の考えに対する様々な観点から反応を予想した上で、論拠を挙げて意見を述べている。(発表の観察)【学習活動】捕鯨や女性の人権に関するテクストに基づき、自分の意見を述べる。

5~7時:【各時間の目標】自分なりの問いを生み出す。【評価規準(評価方法)】〇ルーブリック参照〇自身の追求したい問いの候補を3つ以上挙げ、その解決の構想を練っている(ノートの観察)【学習活動】伝統・文化に関する様々な論者の意見を理解して上で、今後自分が書く意見文の「問い」を検討する。

8・9時:【各時間の目標】論理の展開、情報の分量や重要度などを考えて、文章の構成や展開を工夫する。【評価規準(評価方法)】〇ルーブリック参照〇ルーブリックとは別に、生徒にも意見文の観点を設定させる。(ノートの観察)【学習活動】他者の意見も参照しながら、様々な情報を拾い上げ、整理し、可能性のある複数の仮説について検討した上で、より説得力のある証拠や論拠を用いて結論を作り上げる。

10時:【各時間の目標】自身の学習をふりかえる。【評価規準(評価方法)】〇ルーブリック参照〇ルーブリックに定めた観点以外の内容に対してもフィードバックを行う。【学習活動】他者からの評価をふまえて推敲し、意見文を完成した上でふりかえりを書く。

 

ルーブリック(形成的評価と総括的評価)

 今回の単元は形成的評価及び総括的評価で二つのルーブリックを使用している。

 

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  上の記事にもあるように「ルーブリックはチェックリストではなく「質的な基準」であり、学習者が「レベルアップするために何が必要かを具体的に記述したもの」」である。学習者がどのような力を身に付けてほしいか(規準)、そのためにどのような手立てが必要か(現在地とその上のレベルの記述)を教師がルーブリックで示し、学習者がそれを参照しつつ、学ぶようなあり方も必要かもしれない。実際のルーブリックがどうかは問題ではない。参考のために規準の方だけ示す。

【形成的評価の規準】

「問い」の設定・探究の過程と導かれた結論・ふりかえり

【総括的評価の規準】

主張とその論拠(1・2段落)・具体例(3段落)・予想される反論(4段落)・予想される反論への再反論(5段落)・表現と形式(全体)

 

分かり得る単元の詳細

2014年度入賞作品|新聞広告データアーカイブ

ここの優秀賞「動物図鑑」をもとに「自分が「食べ物」だと思うものを〇で囲もう。」という問いから単元をスタートさせる。

  教科書教材の西江雅之「「食べ物」と「伝統」」をもとに作られた単元だそうだ。使用している教科書は筑摩書房の『国語総合 改訂版』であろう。

http://www.chikumashobo.co.jp/kyoukasho/textbook/list/sogopamph_2019s.pdf

  この本をはじめとした教材群で、文化についての文章をよく読み、よく意見文を書き、よく考える実に練られた単元である。

食べる 増補新版

食べる 増補新版

 

 第1時に生徒に渡した資料(分科会当日配布資料)に示された「本単元のゴール」には「異文化理解に関する文章を読み比べる活動を通して、論理的に考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、他者との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。特に自分なりに「問い」を立てて、その理解について書く力を身につける」とある。それについて渡邉先生は目標をガチガチに決め過ぎないと仰っていた。目標をガチガチに決め過ぎてしまうと学習者に合わせて軌道修正する柔軟性を失い、単元が学習者に対して上滑りしてしまう。

 1時・2時は『食べる 増補新版』にある文章を読み、読解の問い(例:「「食べられるもの」と「食べ物」何が違う?」や「西江は、「文化」をどのようなものだと考えているの?」)や問い・考えを作る問い(例:「この文章を読んで、どのような疑問がうまれた?三つは書いて!」「この文を読んで、何を考えた?書けるだけ書いて!」)に応える形で授業が進んだそうだ。教室がどのような風景だったのかは分からないが、個で考え、問いについて書いたものを教師に見せていくような個別指導的な雰囲気なのだろう。

 3・4時は「聴き手の反応を予想する」(聴き手の反論とそれに対する再反論)「論拠を示す」(「論拠」を「根拠」と「理由付け」に分け、具体例を示して述べている)ことをポイントとして挙げ、主張を構成するフォーマット(8・9時及び二学期中間テストで書く意見文の構成と同様)を与えている。4時は公開授業であり、「主張を参観者に披露し、評価を受ける」という公開授業という場を活かした活動を設定していた。これには実際授業を見学なさったはこせんさんも驚いたそう。自分の主張を0から作るのではなく、述べられた意見を読み、どの立場に近いか選んでからフォーマットに即して主張を構成するというのも良かった。学習のスパイラルを積み重ねる、そんな単元の構成が見られる。

  5時は自分なりの「問い」を生み出すために

多文化世界 (岩波新書)

多文化世界 (岩波新書)

 

「文化が違う」とは何を意味するのか? : 2001|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

 の一節の読解→この考えについてどう考えるか書く→再度二つの文章を読み、疑問を書くという学習を行っている。

 これ以降は「「伝統」「文化」に関するテーマ・問いを自分なりに設定し、それに基づく論を展開」するような学習を行う。「ワードファイル」で作成するそうで、それが推敲によいそうだ。構想を練る・実際に書く時間を確保していることも良いと感じた。

 単元の最後10時に「ふりかえり」の活動を行っている。項目は

「一 自分の意見文を読み直してのふりかえり」

「二 他者の意見を読んでのふりかえり」

「三 次回に向けての抱負」

であった。

 「一 自分の意見文を読み直してのふりかえり」は「①内容面」と「②書き方面」に分けて書くことをしっかりと指定している。「二 他者の意見を読んでのふりかえり」では「他の人の意見文三人(参考にしたい人を自分で選ぶ)を選んで、一人ひとりの内容・書き方について考えたことを残」すという直接対面しない協働的ふりかえりがあり、これも「対話的な学び」であろうと思った。「三 次回に向けての抱負」では、「次回意見文を作成する際に、自分自身が「こうすべきだ」と考えることを書き残」すように指定している。振り返りにもまたこうしたバリエーションがあるということ、3つの項目が複雑に絡み合っており、それを経て学習者が学びを自分のものとすることを学んだ。

 

 だいぶ時間がかかってしまったが自分なりに良いと思う単元をまとめる経験が出来てよかった。この経験は今後自分が単元を作る上で非常に参考になるだろう。

二度目の年男、懲りずに2019年の目標

  戒めの意味で晒す。

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 達成できたのは③だけ、今まで一度も行ったことがなかったのにも関わらず、今年は3回も行きました。お出かけばかりして如何に研究と正対していなかったか痛感。まあ持ち味のアクティブさだけでなく、沈思黙考して研究と向き合うような時間もしっかりと作らなければ。

 タイトル通り懲りずに目標を示す。

 

修士論文の草稿完成

 最優先である。特に今年4月から非常勤講師をやりながら研究に励むことになるので、1~3月でやるべきことを明確にして、1か月に5000字以上はコンスタントに書いていきたい。(ブログならあっという間なのに・・・。)

 10月末までに研究論文を教科書研究センターに提出することが既に決まっている。それに加え、6月の全国大学国語教育学会大会でのバースデー発表?や余力があれば秋の全国大学国語教育学会大会の発表と自らの首を絞めるドM的戦法で自分を追い込んでいきたい。

 

②今年こそ50冊

 検索的な読み方が多いとはいえ、やはりこの期間に大量に本を読み切る身体性を得たい。読みたい本はたまっている。少しでも時間を作って本と向き合いたい。良い本を読んできた自信はあるが、今の自分にはまだまだ足りないのだ。

 

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③海外進出

 ここを逃したら海外に修学旅行する学校に勤めてかつ引率する立場にならない限り、定年まで日本に幽閉である。とりあえずパスポート作るところから始めたい。

 

おまけ

 今年はボルダリングを始めたい。

 

 全ては輝かしい未来のために。今年も私及び拙いブログにお付き合い頂ければ幸いである。

読んだ本で振り返る2018年

 久々の有言実行。

 

今年一発目の読了は、

 

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

 

 である。

 4年後期、修士1年前期はほとんど記録が残っていない。(そんな馬鹿な)

読了はしていないが、

 

 や

 

高等学校国語科 授業実践報告集 現代文編I: 小説編

高等学校国語科 授業実践報告集 現代文編I: 小説編

 

 などを用いて『こころ』を丸々一冊扱う授業実践について考えていたことは覚えている。前期の近代文学演習である。

 

教室における読みのカリキュラム設計

教室における読みのカリキュラム設計

 

 その中でこの本や渡邉久暢先生について知ることが出来たのである。

 研究会で課された桜を扱う「言語文化」単元開発で

 

変わる! 高校国語の新しい理論と実践―「資質・能力」の確実な育成をめざして

変わる! 高校国語の新しい理論と実践―「資質・能力」の確実な育成をめざして

 

 や

 

桜の文学史 (文春新書)

桜の文学史 (文春新書)

 

 

 

 などを元に考えた。(なお作った単元は想定する学習者のレベルが高すぎると一蹴)

  そして発売後なかなか手に入らず、手に入ってから食い入るように読んだ一冊。

国語の授業の作り方: はじめての授業マニュアル

国語の授業の作り方: はじめての授業マニュアル

 

  

  以下の拙書評を参照されたい。

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 2019年にこの本で中等教育国語科の教員希望で集まり、読書会をやりたい。

  8月は以下の本にささげた。

 

 骨太な本で一か月近くかかった(研究会で出歩くことも多かった)がそれだけかけても読む価値のある本。

  以下の本は探究学習を行う生徒必携の副読本であり、バイブルでは。

思考を深める探究学習: アクティブ・ラーニングの視点で活用する学校図書館

思考を深める探究学習: アクティブ・ラーニングの視点で活用する学校図書館

 

 2019年は同著で扱われている内容を国語科の指導事項と合わせて検討したい。(「副読本にしていい?いいよね?」と未来の教科主任や管理職に詰め寄るため)

 

ちくま新書二連続

 9月のちくま新書新刊はアツかった。(私にとって)

 

情報生産者になる (ちくま新書)

情報生産者になる (ちくま新書)

 

 

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 来年 1/13・14東京で熱い国語教育のイベントが!

 熱いと言えば

Don't miss itですね。

  以下のキーワード集も今年発売。結構いいと思ったが、生徒に読ませてみてある程度読む経験がないとこの本の真の良さは分からないかなと思い直した。価値が低いわけではない。

イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード

イラスト図解でよくわかる!現代文読解のテーマとキーワード

 

  

  以下の本も結構面白かった。著者の浅田先生が演劇に取り組んでいることもあり、そうした点でも発見があった。実践してみてから再読する必要がある。

言語文化教育の道しるべ: 高校国語教育の理論と実践

言語文化教育の道しるべ: 高校国語教育の理論と実践

 

 

  甲斐先生の国語教室に行くための予習も兼ねて。試行錯誤の末のシンプルさ。改めて読むと授業を見たからこそわかる深さがあると思われる。

中学校 国語授業づくりの基礎・基本 学びに向かう力を育む環境づくり (シリーズ国語授業づくり)

中学校 国語授業づくりの基礎・基本 学びに向かう力を育む環境づくり (シリーズ国語授業づくり)

 

  ちなみに甲斐先生の教室でこれ読んでみてと渡された二冊。付箋がびっしり張られていた。今まで読んできた本と比べ実にサーっと読めた。

 

すぐわかる! できる! アクティブ・ラーニング

すぐわかる! できる! アクティブ・ラーニング

 

 

 

  元々読みたかった本だが、同じ教室に著者あすこま先生がいらっしゃると知り、慌てて読んだ。

 

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

 

  私が慌てたところで内容の重厚さに遅々として進まず、読み終えたのはあすこま先生と甲斐先生の教室でお会いする最後の日であった。しかし、この本を読み終えたことで実に多くの学びがあった。自分がRW/WWを実践できるのはいつの日か。

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  9月の頭にはこの本を読んでいたので感動も一入。

  同著であすこま先生は自分で書くことの大切さを強調していた。生徒とともに書くことの楽しさ難しさを享受できるよう研鑽したい。

  

国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ―遠藤瑛子実践の事例研究

国語科教師の実践的知識へのライフヒストリー・アプローチ―遠藤瑛子実践の事例研究

 

  この本は本当に自分好みで、まさに自分の授業観が変わった。今までは教師がどのような働きかけをしていているか注視して公開された一時間の授業を見ていたが、この本を読んで授業の前後、及び教師の考えを形成したヒストリーに興味がわき、一見周辺と思われることにも目が行き質問をしてより深い教師の意図を探れるようになったのである。甲斐先生の教室を三週間ほど見させてもらったことも大きく影響しているかもしれない。

 

 下の本も実に学びがあった。

 というのもお茶の水女子大学附属中学校授業見学において自主研究ラウンドテーブルを見させていただいてから、どのような探究やその支援が行われているのか気になっていたからだ。

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 探究を軸に据えた学校間で通底する部分と独自性を持つ部分があり、それがくっきりと見える形で本著がつくられているからだ。

  近年実践が増えている印象を受ける学習者が問いを立てて読む国語科実践でよく参考文献とされる以下の一冊。本書に国語の実践が載っていなかったのは残念だが、著者曰く磨き上げられたものだそうなので国語科にどう応用できるか今後試していきたい。

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

 

 

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

読了こそしていないが・・・。

 

こちらも非常におススメ。

  結局今年最後の一冊はこの本であった。

国語科教育論

国語科教育論

 

  

  そして記念すべき2019年一冊目は

母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて (SEKAISHISO SEMINAR)

母語教育という思想―国語科解体/再構築に向けて (SEKAISHISO SEMINAR)

 

 に決めた。年を跨ぎ師弟関係で本がつながっているのも美しかろう。本来はクリスマスに読むはずだったのは秘密。

 

2019年読みたい本のほんの一例

 

第三の書く―読むために書く、書くために読む (国土社の教育選書)

第三の書く―読むために書く、書くために読む (国土社の教育選書)

 

 

 2019年は院生らしくアクティブおしゃべり野郎から沈思黙考の似合う読書家へとシフトチェンジしたい。